CLI インストーラを使用して、vCenter Server Appliance または Platform Services Controller の複数のインスタンスを同時に(バッチ モードで)導入できます。
複数のインスタンスを同時に展開するには、環境内のすべての vCenter Server Appliance および Platform Services Controller インスタンスについて JSON テンプレートを作成します。CLI インストーラは、JSON テンプレートを使用して環境のトポロジを評価し、順序を決定します。このため、JSON テンプレートでは、環境内で相互に依存しているすべての vCenter Server および Platform Services Controller インスタンスに対して固定 IP アドレスを使用する必要があります。たとえば、共通の外部 Platform Services Controller インスタンスを共有する 2 つの vCenter Server インスタンスをインストールできます。
重要: 各アプライアンス用に作成する JSON テンプレートでは、依存関係がある環境で他のアプライアンスのネットワーク アドレスを解決するために固定 IP アドレスを使用する必要があります。
一括導入を実行するには、環境を定義する JSON テンプレートを、単一のディレクトリに配置します。CLI インストーラは、呼び出し時に JSON テンプレートで定義されているトポロジを使用して、既存の展開をデプロイします。
手順
- ワークスペースで、一括導入用の JSON ファイルを格納するフォルダを作成します。たとえば、MyWorkspace/BatchDeploy のようなフォルダを作成します。
- 各 JSON 構成ファイルを準備し、バッチ導入フォルダにファイルをコピーします。JSON ファイルの構成手順については、CLI デプロイ用の JSON 構成ファイルの準備を参照してください。
- オペレーティング システムの vcsa-cli-installer サブディレクトリに移動します。
- Windows OS でデプロイを実行している場合は、vcsa-cli-installer\win32 ディレクトリに移動します。
- Linux OS でデプロイを実行している場合は、vcsa-cli-installer/lin64 ディレクトリに移動します。
- Mac OS でデプロイを実行している場合は、vcsa-cli-installer/mac ディレクトリに移動します。
- (オプション) アプライアンスをデプロイしないでデプロイ前のチェックを実行し、デプロイ テンプレートが正しく準備されたことを確認します。例:
vcsa-deploy install --precheck-only MyWorkspace/BatchDeploy
- デプロイ コマンドを実行します。次に例を示します。
vcsa-deploy install --accept-eula --acknowledge-ceip optional_argumentsMyWorkspace/BatchDeploy
optional_arguments を使用して、スペース区切りの引数を入力し、デプロイ コマンドに追加の実行パラメータを設定します。
例えば、インストーラが生成するログなどの出力ファイルの場所を設定することができます。
vcsa-deploy install --accept-eula --acknowledge-ceip --log-dir=path_to_the_locationMyWorkspace/BatchDeploy