同一の vCenter Single Sign-On ドメインに外部 Platform Services Controller インスタンスを追加することにより、システムの高可用性が確保されます。

外部 Platform Services Controller の応答が停止している場合、または外部 Platform Services Controller のロードを分散させる必要がある場合は、vCenter Server インスタンスを、同じドメインおよびサイト内の他の Platform Services Controller に再ポイントします。

  • vCenter Server インスタンスを再ポイントできるのは、同じドメインおよびサイト内の空き容量があり正常に稼動している既存の Platform Services Controller インスタンスです。
  • 同じドメインおよびサイトに新しい Platform Services Controller インスタンスをインストールまたはデプロイし、そのインスタンスに vCenter Server インスタンスを再ポイントすることもできます。

前提条件

  • 古い Platform Services Controller インスタンスが応答しなくなった場合は、cmsso-util unregister コマンドでノードの削除と古い vmdir データのクリーンアップを実行します。Platform Services Controller インスタンスの廃止については、https://kb.vmware.com/kb/2106736を参照してください。
  • vdcrepadmin -f showservers コマンドを実行して、すべての Platform Services Controller インスタンス(古いインスタンス、新しいインスタンスを含む)が、同じ vCenter Single Sign-On ドメインおよびサイトに含まれていることを確認します。このコマンドの使用方法については、https://kb.vmware.com/kb/2127057を参照してください。
  • vCenter HA クラスタで構成されている vCenter Server Appliance をポイントし直す場合は、vCenter HA 構成を削除します。vCenter HA 構成の削除方法については、『vSphere の可用性』を参照してください。

手順

  1. vCenter Server インスタンスにログインします。
    • vCenter Server Appliance の場合、root として vCenter Server Appliance シェルにログインします。
    • Windows 上の vCenter Server インスタンスの場合、管理者として vCenter Server 仮想マシンまたは物理サーバにログインします。
  2. vCenter Server インスタンスが Windows で実行されている場合は、Windows コマンド プロンプトで、C:\Program Files\VMware\vCenter Server\bin に移動します。
  3. cmsso-util repoint コマンドを実行します。
    cmsso-util repoint --repoint-psc psc_fqdn_or_static_ip [--dc-port port_number]
    角括弧 [] でコマンドのオプションを囲みます。
    ここでの psc_fqdn_or_static_ip は、 Platform Services Controller を特定するために使用するシステム名です。このシステム名は、FQDN または固定 IP アドレスにする必要があります。
    注: FQDN 値は大文字と小文字を区別します。

    Platform Services Controller がカスタム HTTPS ポートで実行される場合は、--dc-port port_number オプションを使用します。HTTPS ポートのデフォルト値は 443 です。

  4. vSphere Web Client を使用して vCenter Server インスタンスにログインし、vCenter Server インスタンスが実行中であり管理可能であることを確認します。

結果

vCenter Server インスタンスが新しい Platform Services Controller に登録されます。

次のタスク

vCenter HA クラスタで構成された vCenter Server Appliance をポイントし直した場合は、vCenter HA 構成を再構成できます。vCenter HA の構成方法については、『vSphere の可用性』を参照してください。