OVA デプロイが完了すると、アップグレード プロセスのステージ 2 にリダイレクトされます。ここでは、古いアプライアンスのデータを転送して、新しくデプロイされた、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance6.7 のサービスを開始します。

前提条件

組み込みの PostgreSQL データベースを含むvCenter Server Applianceにアップグレードまたは移行するときに使用できるデータ移行オプションについて理解します。vCenter Server Applianceをデプロイして起動した後に、履歴データおよびその他のタイプのデータをバックグラウンドで移行することができます。既存の vCenter Server Appliance からのデータ転送を参照してください。

手順

  1. アップグレード プロセスのステージ 2 の概要を確認し、[次へ] をクリックします。
  2. アップグレード前チェックの完了を待ち、結果が返されたらその内容を確認します。
    • アップグレード前チェックの結果にエラー メッセージが含まれている場合は、そのメッセージを確認して [ログ] をクリックし、トラブルシューティングに必要なサポート バンドルをエクスポートしてダウンロードします。

      エラーを修正するまでは、アップグレードを再開できません。

      重要: ソース アプライアンスについてステージ 1 で指定した vCenter Single Sign-On ユーザー名とパスワードに誤りがあった場合、アップグレード前チェックが認証エラーで失敗します。
    • アップグレード前チェックの結果に警告メッセージが含まれている場合はメッセージを確認し、[閉じる] をクリックします。

      警告メッセージに書かれている要件をご利用のシステムが満たしていることを確認したら、アップグレードを再開してください。

  3. [[移行データの選択]] ページで、古いアプライアンスからアップグレードされた新しいアプライアンスに転送するデータの種類を選択します。
    データの量が多いほど、新しいアプライアンスへの転送に時間がかかります。新しいアプライアンスのアップグレード時間とストレージ要件を最小限に抑えるために、設定データのみを転送するように選択します。外部の Oracle データベースを使用している場合は、新しい vCenter Server Appliance をデプロイして開始した後で、履歴およびパフォーマンスのメトリック データをバックグラウンドで移行するよう選択することもできます。
  4. [VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP)] ページを参照し、プログラムへの参加を希望するかどうかを選択します。
    CEIP の詳細については、『 vCenter Server およびホストの管理』の「カスタマー エクスペリエンス向上プログラムの設定」セクションを参照してください。
  5. [設定の確認] ページで、アップグレードの設定を確認し、バックアップの確認事項に同意して、[終了] をクリックします。
  6. シャットダウン警告メッセージを読んで [OK] をクリックします。
  7. データ転送とセットアップ プロセスが終了するまで待機し、[OK] をクリックして vCenter Server の [はじめに] ページに移動します。

結果

vCenter Server Appliance がアップグレードされます。古い vCenter Server Appliance はパワーオフされ、新しいアプライアンスが起動します。

次のタスク

  • vCenter Server Appliance のアップグレードまたは移行結果の確認.
  • 古い vCenter Server Appliance が短期のポートバインド以外の設定をしている分散仮想ポート グループを使用している場合は、ポート グループの設定を保存するために、新しいアプライアンスを元の分散仮想ポート グループに手動で接続できます。vSphere Distributed Switch で仮想マシン ネットワークを構成する方法については、『vSphere のネットワーク』を参照してください。

  • vCenter Server Appliance の高可用性を構成することができます。vCenter Server Appliance の高可用性の提供方法については、『vSphere の可用性』を参照してください。