Windows で外部の Oracle データベースを使用する vCenter Server Appliance のアップグレードや vCenter Server の移行を行う前に、既存のデータベース サイズを特定する必要があります。既存のデータベースのサイズに基づいて、新しいアプライアンスの最小ストレージ サイズを計算し、組み込みの PostgreSQL データベースが、アップグレード後に十分な空きディスク容量を確保したうえで、古いデータベースからデータを正常に引き継ぐことができるようにします。
スクリプトを実行して、Oracle のコア テーブルのサイズ、イベントおよびタスク テーブルのサイズ、統計テーブルのサイズを特定します。Oracle のコア テーブルは、PostgreSQL データベースのデータベース (/storage/db) パーティションに相当します。Oracle のイベントおよびタスク テーブルと統計テーブルは、PostgreSQL データベースの統計、イベント、アラーム、およびタスク (/storage/seat) パーティションに相当します。
アプライアンスのアップグレード時、新しいアプライアンス用に、Oracle のテーブル サイズの 2 倍以上あるストレージ サイズを選択する必要があります。
アプライアンスのアップグレード時に、新しいアプライアンスに転送するデータのタイプを選択できます。新しいアプライアンスのアップグレード時間とストレージ要件を最小限に抑えるには、構成データのみを転送するように選択します。
前提条件
vCenter Server データベースのログイン認証情報が必要です。
手順
- vCenter Server データベース ユーザーで SQL*Plus セッションにログインします。
- 次のスクリプトを実行して、コア テーブルのサイズを特定します。
SELECT ROUND(SUM(s.bytes)/(1024*1024)) SIZE_MB
FROM user_segments s
WHERE (s.segment_name,s.segment_type)
IN (SELECT seg_name, seg_type FROM
(SELECT t.table_name seg_name, t.table_name tname,
'TABLE' seg_type
FROM user_tables t
UNION
SELECT i.index_name, i.table_name,
'INDEX'
FROM user_indexes i
) ti
WHERE (ti.tname LIKE 'VPX_%'
OR ti.tname LIKE 'CL_%'
OR ti.tname LIKE 'VDC_%')
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_SAMPLE_TIME%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_HIST_STAT%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_TOPN%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_SDRS_STATS_VM%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_SDRS_STATS_DATASTORE%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_TASK%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_EVENT%'
AND ti.tname NOT LIKE 'VPX_PROPERTY_BULLETIN%');
スクリプトによって、データベース ストレージ サイズ(MB 単位)が返されます。
- 次のスクリプトを実行して、イベントおよびタスク テーブルのサイズを特定します。
SELECT ROUND(SUM(s.bytes)/(1024*1024)) SIZE_MB
FROM user_segments s
WHERE (s.segment_name,s.segment_type)
IN (SELECT seg_name, seg_type FROM
(SELECT t.table_name seg_name, t.table_name tname,
'TABLE' seg_type
FROM user_tables t
UNION
SELECT i.index_name, i.table_name,
'INDEX'
FROM user_indexes i
) ti
WHERE
ti.tname LIKE 'VPX_TASK%'
OR ti.tname LIKE 'VPX_EVENT%');
スクリプトによって、イベントおよびタスク ストレージのサイズ(MB 単位)が返されます。
- 次のスクリプトを実行して、統計テーブルのサイズを特定します。
SELECT ROUND(SUM(s.bytes)/(1024*1024)) SIZE_MB
FROM user_segments s
WHERE (s.segment_name,s.segment_type)
IN (SELECT seg_name, seg_type FROM
(SELECT t.table_name seg_name, t.table_name tname,
'TABLE' seg_type
FROM user_tables t
UNION
SELECT i.index_name, i.table_name,
'INDEX'
FROM user_indexes i
) ti
WHERE
ti.tname LIKE 'VPX_SAMPLE_TIME%'
OR ti.tname LIKE 'VPX_TOPN%'
OR ti.tname LIKE 'VPX_TASK%'
OR ti.tname LIKE 'VPX_EVENT%'
OR ti.tname LIKE 'VPX_HIST_STAT%');
スクリプトによって、統計のストレージ サイズ(MB 単位)が返されます。
- アップグレード時に、デプロイする新しいアプライアンスの最小ストレージ サイズを計算します。
- 組み込みの PostgreSQL データベースのデータベース (/storage/db) パーティションのサイズは、手順 2で返された Oracle のコア テーブルのサイズの 2 倍以上にする必要があります。
- 組み込みの PostgreSQL データベースの統計、イベント、アラーム、およびタスク (/storage/seat) パーティションは、手順 3および手順 4で返された Oracle のイベントおよびタスク テーブルと統計テーブルのサイズの合計の 2 倍以上にする必要があります。
たとえば、Oracle のコア テーブルが 100 MB、イベントおよびタスク テーブルが 1,000 MB、統計テーブルが 2,000 MB の場合は、Postgres
/storage/db パーティションは 200 MB 以上に、
/storage/seat パーティションは 6,000 MB 以上にする必要があります。