CLI インストーラを使用すると、vCenter Server Appliance または Platform Services Controller アプライアンスの無人アップグレードを行うことができます。CLI アップグレードは、アップグレード対象のアプライアンスと同じネットワークにある Windows、Linux、または Mac から実行する必要があります。
手順
- オペレーティング システムの vcsa-cli-installer サブディレクトリに移動します。
- Windows OS でアップグレードを実行している場合は、vcsa-cli-installer\win32 ディレクトリに移動します。
- Linux OS でアップグレードを実行している場合は、vcsa-cli-installer/lin64 ディレクトリに移動します。
- Mac OS でアップグレードを実行している場合は、vcsa-cli-installer/mac ディレクトリに移動します。
- (オプション) 基本的なテンプレート検証を行い、アップグレード テンプレートを正しく準備されていることを確認します。
vcsa-deploy upgrade --verify-template-only path_to_the_json_file
- (オプション) アップグレード前チェックを実行してアップグレードの要件を収集して検証します。
vcsa-deploy upgrade --precheck-only path_to_the_json_file
アップグレード前チェックは、実際にアプライアンスをアップグレードせずに、アップグレード対象のアプライアンスに Upgrade Runner をインストールします。
Upgrade Runner は、ESXi やネットワーク設定、NTP サーバなどの構成を検証します。また、新しいアプライアンスに対して適切なデプロイ サイズとストレージ サイズを選択したかどうかも、アップグレードに必要なコンピューティング リソースと照らしてチェックされます。
- 次のコマンドを実行してアップグレードを行います。
vcsa-deploy upgrade --accept-eula optional_argumentspath_to_the_json_file
optional_arguments を使用して、スペース区切りの引数を入力し、アップグレード コマンドに追加の実行パラメータを設定します。
例えば、インストーラが生成するログなどの出力ファイルの場所を設定することができます。この例では、VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) への参加についても確認します。JSON デプロイ テンプレートで
ceip_enabled パラメータが true に設定されている場合、引数
--acknowledge-ceip を含める必要があります。
vcsa-deploy upgrade --accept-eula --acknowledge-ceip --log-dir=path_to_the_locationpath_to_the_json_file