CLI を使用してソースの vCenter Server 環境をターゲットの vCenter Server Appliance に移行する場合、新しいアプライアンスの構成値を含む JSON テンプレートを準備する必要があります。

vCenter Server または Platform Services Controller のインスタンスは、インストーラの ISO ファイルにあるテンプレートの構成パラメータに値を設定することで、Windows からアプライアンスに移行することができます。テンプレートに含まれていない構成パラメータは、それぞれのデフォルト値に設定されます。実際の移行の詳細に合わせてテンプレートに構成パラメータを追加し、その値を設定することができます。

CLI を使用して vCenter Server 6.0 と vCenter Server 6.5 をアプライアンスに移行するためのサンプル移行テンプレートが vcsa-cli-installer/templates/migrate ディレクトリに用意されています。

構成パラメータとその説明の詳細については、お使いのオペレーティング システムのインストーラのサブディレクトリに移動して、 vcsa-deploy migrate --template-help コマンドを実行してください。
重要: CLI インストーラを実行するマシンにログインするために使用するユーザー名、 vCenter Server Appliance インストーラへのパス、JSON 構成ファイルへのパス、パスワードなど JSON 構成ファイル内の文字列値には、ASCII 文字のみを利用できます。拡張 ASCII および非 ASCII 文字はサポートされません。

一括移行を実行するには、環境を定義する JSON テンプレートを単一のディレクトリに配置します。CLI インストーラを起動すると、JSON テンプレートで定義されているトポロジを使用して、既存の環境が新しい vCenter Server バージョンに移行されます。

前提条件

ご使用の環境が移行の要件を満たしていることを確認します。 vCenter Server デプロイを vCenter Server Appliance デプロイに移行するためのシステム要件を参照してください。

移行に必要な環境を準備します。移行の準備を参照してください。

手順

  1. vcsa-cli-installer/templates ディレクトリの migrate サブフォルダを開きます。
  2. migrate サブフォルダから自分のワークスペースに移行テンプレートをコピーします。
    • vCenter Server 6.0 の場合は、migrate/winvc6.0/ フォルダを使用します。
    • vCenter Server 6.5 の場合は、migrate/winvc6.5/ フォルダを使用します。
  3. 使用環境に合ったテンプレート ファイルをテキスト エディタで開きます。
    JSON 構成ファイルの構文を正しく編集するために、JSON エディタを使用します。
  4. 必要な構成パラメータの値を入力し、オプションで、追加パラメータとその値を入力します。
    重要: バックスラッシュ (\) または引用符 (") を含む値を設定するには、バックスラッシュ (\) でその文字をエスケープする必要があります。たとえば、 "password":"my\"password" とするとパスワードに my"password が設定され、 "image":"C:\\vmware\\vcsa" とするとパスに C:\vmware\vcsa が設定されます。

    ブール値は小文字のみ許容されます。値は truefalse のいずれかになります。たとえば、"ssh_enable":false

  5. UTF-8 形式で保存してファイルを閉じます。

結果

これで移行に必要なファイルの準備が整いました。

次のタスク

実際の環境に必要であれば、テンプレートはいくつでも作成して保存することができます。テンプレートの準備が整ったら、実際にテンプレートを使って移行する前に事前チェックを行います。CLI で vCenter Server Applianceに移行する際の事前チェックを参照してください。