移行コマンドの実行パラメータを設定するには、コマンドに 1 つ以上の引数を使用します。

CLI アップグレード コマンドに、複数の引数をスペース区切りで追加できます。
vcsa-deploy migrate list_of_argumentspath_to_the_json_file

必須の template引数には、vCenter Server Appliance デプロイ手順を記述する JSON ファイルのパスを指定します。複数の JASON ファイルを 1 つのフォルダに配置できます。CLI により、すべてのデプロイがバッチ モードで移行されます。同時移行を実行する方法については、CLI 移行用の JSON 構成ファイルの準備を参照してください。

重要: パスワードなどの文字列値には、ASCII 文字のみを含めることができます。拡張 ASCII および非 ASCII 文字はサポートされません。

バックスラッシュ (\) または引用符 (") を含む値を設定するには、バックスラッシュ (\) でその文字をエスケープする必要があります。たとえば、"password":"my\"password"とするとパスワードに my"password が設定され、"image":"C:\\vmware\\vcsa" とするとパスに C:\vmware\vcsa が設定されます。

ブール値は小文字のみ許容されます。値は truefalse のいずれかになります。たとえば、"ssh.enable":falseです。

オプションの引数 説明
--accept-eula エンドユーザー使用許諾契約書に同意します。

デプロイ コマンドを実行するには、この引数が必要です。

-h, --help コマンドのヘルプ メッセージを表示します。
--template-help JSON デプロイ ファイルの構成パラメータに関するヘルプ メッセージを表示します。vcsa-deploy [subcommand] --helpを使用すると、サブコマンド専用の引数を表示できます。
-v, --verbose コンソール出力にデバッグ情報を追加します。
-t, --terse コンソール出力を非表示にします。 警告およびエラー メッセージのみ表示します。
--log-dir, LOG_DIR インストーラが生成するログなどの出力ファイルの場所を指定します。
--skip-ovftool-verification

構成パラメータの基本的な検証を実行して、vCenter Server アプライアンスをデプロイしますが、JSON テンプレートのovftool_argumentsサブセクション内にある OVF Tool パラメータは検証しません。OVF ツールが認識しない引数を設定した場合、デプロイが失敗する可能性があります。

--no-ssl-certificate-verification

ESXi 接続の SSL 検証を禁止します。

CLI は、サーバのセキュリティ証明書に認証局 (CA) の署名が付いていることを検証して、セキュアな接続を確立します。証明書が自己署名証明書の場合は、--no-ssl-certificate-validationコマンド パラメータを使用して自己署名証明書を CLI が無視するように指定した場合を除き、CLI はアップグレードを停止します。

自己署名証明書を持つサーバに接続している場合、CLI がその証明書を受け入れるように指定していなければ、CLI はサーバの自己署名証明書のサムプリントを表示して、それを受け入れるか、または拒否するよう求めます。

JSON テンプレート内のssl_certificate_verification構成パラメータを使用して、CLI が自己署名証明書を無視するように指定することもできます。アップグレードの構成パラメータを参照してください。

重要: このオプションは使用しないでください。ターゲット ホストの ID が未検証になるために、アップグレード中またはアップグレード後に問題が発生する可能性があります。
--operation-id 複数の vCenter Server インスタンスの同時インストール、同時移行、または同時アップグレードを追跡するための識別子を指定できます。操作 ID を指定しなかった場合は、CLI によって生成された UUID (Universal Unique Identifier) を使用して、vCenter Server の複数のインスタンスおよびそれらのインストールまたはアップグレード ステータスを識別することができます。
--verify-template-only Upgrade Runner のインストール、事前チェックの実行、vCenter Server Appliance のアップグレードや移行を行わずに、基本的なテンプレートの検証を実行します。
--precheck-only ソースの vCenter Server 仮想マシンに移行アシスタントをインストールして、移行を実行せずに事前チェックをすべて実行します。
--acknowledge-ceip VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) へ参加を承諾します。この引数は、アップグレード テンプレートで ceip.enabled が true に設定されている場合に必要です。
終了コード 説明
0 コマンドの実行は正常に完了
1 ランタイム エラー
2 検証エラー
3 テンプレート エラー