vCenter Server のアップグレード前に、Microsoft SQL Server データベースが要件を満たしていること、必要な認証情報が揃っていること、および必要なクリーンアップやその他の準備作業が完了していることを確認します。

DBO ロールを削除し、DBO スキーマのすべてのオブジェクトをカスタム スキーマに移行するには、ナレッジベースの記事 KB1036331 を参照してください。

Microsoft SQL Express から 完全な Microsoft SQL Server に vCenter Server データベースを移行するには、ナレッジベースの記事 KB1028601 を参照してください。

重要: vCenter Server サービスを Microsoft Windows 組み込みシステム アカウントで実行している場合は、認証方法に統合 Windows 認証を使用できません。

前提条件

vCenter Serverのアップグレード用に Microsoft SQL Server データベースを準備する前に、基本的なアップグレードの相互運用性を確認します。Windows の vCenter Server のデータベース要件を参照してください。

データベースをバックアップしていることを確認します。vCenter Serverデータベースのバックアップの詳細については、Microsoft SQL Server のドキュメントを参照してください。

データベースの権限を正しく設定するには、vCenter Server のデータベース権限の要件および Microsoft SQL Server データベース スキーマおよびロールの作成と適用を行うためのスクリプトの使用 を参照してください。

手順

  1. データベースがアップグレード要件を満たしていることを確認します。必要に応じて、データベースをサポート対象のバージョンにアップグレードします。
  2. vCenter Server がデータベース サーバをサポートしていない場合は、データベースをサポートされているバージョンにアップグレードするか、データベースをサポートされているバージョンのサーバにインポートします。
  3. 既存のデータベースが Microsoft SQL Server であるときに、それを Microsoft SQL Server 2012 などの新しくサポートされる Microsoft SQL Server データベースにアップグレードする場合は、vCenter Server のアップグレード前に Microsoft SQL Server データベースをアップグレードしてください。
    既存のデータベースが Microsoft SQL Server の場合、新しい vCenter Server インスタンスをインストールする必要はありません。
    Microsoft SQL Server 2005 から Microsoft SQL Server 2008 R2-SP2 以降に移行する際は、データベースの互換性レベルを 100 に設定してください。
  4. アクセス許可が正しく設定されていることを確認します。
  5. パスワードが最新であり、十分な有効期間が設定されていることを確認します。
  6. vCenter Server の物理マシンに JDK 1.6 以降がインストールされていることを確認します。
  7. vCenter Server をアップグレードする物理マシンの CLASSPATH 変数に、sqljdbc4.jar ファイルが追加されていることを確認します。
    システムに sqljdbc4.jar ファイルがインストールされていない場合は、 vCenter Server のインストーラによってインストールされます。
  8. システム データベース ソース名で Microsoft SQL Server Native Client 10 または 11 のドライバが使用されていることを確認します。
  9. DBO ロールを削除し、DBO スキーマのすべてのオブジェクトをカスタム スキーマに移行する場合は、必要なアクセス許可を付与する必要があります。
    1. vCenter Serverデータベースの vCenter Server ユーザーに、必要な権限を付与します。
    2. MSDB データベースのユーザーに、必要なアクセス許可を付与します。
  10. vCenter Serverデータベースのフル バックアップを作成します。

結果

vCenter Serverアップグレードのためのデータベースの準備が整いました。