vCenter Server6.0 を実行している場合、MSCS 高可用性環境をセットアップするには vCenter Server 6.5 にアップグレードする必要があります。

PSC サーバが別のホストで実行されている場合、vCenter Server6.0.x には 18 のサービスがあります。vCenter Server6.5 のサービスは 3 つで、名前が変更されています。vCenter Server6.0 で高可用性を設定するために作成した MSCS クラスタ構成は、vCenter Server 6.5 にアップグレードした後では無効になります。

MSCS 環境での vCenter Server高可用性のプロセスは、次のとおりです。
  1. vCenter Serverの MSCS 構成を削除します。
  2. vCenter Serverをバージョン 6.0 から 6.5 にアップグレードします。
  3. vCenter Serverが高可用性になるように MSCS を構成します。

前提条件

  • 削除する仮想マシンがプライマリ ノードの仮想マシンでないことを確認します。
  • プライマリ ノードが現在のアクティブなノードであることを確認します。
  • vCenter Server6.0 のすべてのサービスがプライマリ ノードで実行されていることを確認します。
  • Platform Services Controller ノードのアップグレードが完了し、vCenter Server6.5 が実行されていることを確認します。
  • インベントリ データベースのバックアップを収集します。
注: MSCS クラスタを CISWIN VC 6.5 向けに再構成する場合、クラスタ構成を削除する前に、VC のすべてのサービスに「VC がインストールされているクラスタ ディスク」および「クラスタ ロール IP(VC 仮想 IP)」が VMware vCenter Configuration サービスに依存しているものとして存在していることを確認してください。

手順

  1. セカンダリ ノードをパワーオフし、すべての vCenter Serverサービスがプライマリ ノードで開始されるのを待ちます。
  2. ロール名を削除します。
  3. MSCS クラスタを削除します。起動タイプの変更に備えて、RDM ディスクを再度オンラインにします。
  4. サービス管理ビューを開き、vCenter Serverサービスの起動タイプを手動から自動に変更します。
  5. vCenter Server6.5 にアップグレードする前に、IP アドレスとホスト名を、ロールで使用する IP アドレスとホスト名に変更します。
    ホストを再起動し、 vCenter Serverがアクセス可能であることを確認します。
  6. vCenter Server6.5 の ISO イメージをマウントし、インストールを開始します。
  7. インストールが完了したら、サービス管理ビューを開いて、新しいサービスがインストールされて実行中であることを確認します。
  8. MSCS クラスタ構成を再度セットアップし、すべての vCenter Serverサービスの起動タイプを手動に設定します。
  9. プライマリ ノードをシャットダウンし、RDM ディスクを分離します。ただし、どちらもデータストアからは削除しません。
  10. 再構成が完了したら、[仮想マシン] > [クローン作成] > [テンプレートにクローン作成] の順に選択して、セカンダリ ノードのクローンを作成し、その IP アドレスとホスト名を変更します。
  11. セカンダリ ノードをパワーオフした状態のまま、両方の RDM ディスクをプライマリ ノードに追加します。プライマリ ノードをパワーオンし、その IP アドレスとホスト名を変更します。
  12. 両方の RDM ディスクをセカンダリ ノードに追加します。セカンダリ ノードをパワーオンします。
  13. Failover Cluster Manager を開き、MSCS クラスタを構成します。
    クラスタ ロールの IP アドレスとホスト名を使用する必要があります。

次のタスク

MSCS クラスタを構成するときは、VMware AFD サービスや VMware vCenter Configuration サービスなどの vCenter Serverサービスをリソースとしてロールに追加する必要があります。