既存の仮想マシンに仮想ハード ディスクを追加することができます。また、仮想マシンの作成プロセスで、仮想マシンのハードウェアをカスタマイズするときにハード ディスクを追加することも可能です。たとえば、作業負荷の高い既存の仮想マシンにディスク容量の追加が必要な場合があります。また、仮想マシン作成中に、起動ディスクとして事前構成されたハード ディスクを追加する場合もあります。

前提条件

  • 仮想ハード ディスクの追加に関する構成オプションと注意点について理解しておいてください。仮想ディスクの構成を参照してください。
  • 2 TB を超えるサイズのディスクを仮想マシンに追加する前に、『vSphere の仮想マシン管理』を参照してください。
  • 接続先のフォルダまたはデータストア上で 仮想マシン.設定.新規ディスクの追加の権限があることを確認します。

仮想マシンをパワーオフします。

手順

  1. VMware Host Client インベントリ内で [仮想マシン] をクリックします。
  2. リスト内の仮想マシンを右クリックし、ポップアップ メニューから [設定の編集] を選択します。
  3. (オプション) 既存のハード ディスクを削除するには、ディスク上にマウスのポインタを移動させて、[削除] アイコン ([X]) をクリックします。
    ディスクが仮想マシンから削除されます。他の仮想マシンがディスクを共有している場合は、ディスク ファイルは削除されません。
  4. [仮想ハードウェア] タブで、[ハード ディスクの追加] を選択し、ドロップダウン メニューから [新規標準ハード ディスク] を選択します。
    ハード ディスクが、仮想ハードウェア デバイスのリストに表示されます。
  5. [新規ハード ディスク] を展開します。
  6. (オプション) ハード ディスク サイズの値を入力し、ドロップダウン メニューから単位を選択します。
  7. 仮想マシン ファイルを保存するデータストアの場所を選択します。
  8. 仮想マシン ディスク用のフォーマットを選択します。
    オプション 説明
    シック プロビジョニング (Lazy Zeroed)

    仮想ディスクをデフォルトのシック フォーマットで作成します。仮想ディスクに必要な容量は、作成時に割り当てられます。物理デバイスに残っているあらゆるデータは、作成中には消去されませんが、仮想マシンへ初めて書き込みを行うときに必要に応じてゼロアウトされます。

    シック プロビジョニング (Eager Zeroed)

    Fault Tolerance などのクラスタリング機能をサポートする、シック ディスクを作成します。仮想ディスクに必要な容量は、作成時に割り当てられます。フラット フォーマットの場合とは異なり、物理デバイスに残っているデータは、作成時にゼロアウトされます。ほかのタイプのディスクに比べて、ディスクの作成に非常に長い時間がかかることがあります。

    シン プロビジョニング

    シン プロビジョニング フォーマットを使用します。シン プロビジョニング ディスクは、まず、そのディスクが初期に必要とするデータストア容量のみを使用します。あとでシン ディスクでさらに多くの容量が必要になると、割り当てられている最大キャパシティまで拡張できます。

  9. [シェア] ドロップダウン メニューで、仮想ディスクに割り当てるシェアの値を選択します。
    シェアは、ディスクのバンド幅を制御するための相対的な基準を表す値です。値の低、中、高、カスタムは、ホスト上にあるすべての仮想マシンのすべてのシェアの合計と比較されます。
  10. [カスタム] を選択した場合は、テキスト ボックス内にシェア数を入力します。
  11. [制限 - IOPs] ボックスで、仮想マシンに割り当てるストレージ リソースの上限を入力するか、[制限なし] を選択します。
    この値は、仮想ディスクに割り当てられた 1 秒あたりの I/O 操作の上限です。
  12. デフォルトをそのまま使用するか、別の仮想デバイス ノードを選択します。
    ほとんどの場合、デフォルトのデバイス ノードをそのまま使用できます。ハード ディスクの場合、デフォルト以外のデバイス ノードを使用すると、起動順序の制御や別の SCSI コントローラ タイプの使用が容易になります。たとえば、LSI Logic コントローラから起動し、バスの共有を有効にした Buslogic コントローラを使用してデータ ディスクを別の仮想マシンと共有できます。
  13. (オプション) ディスク モードを選択します。
    オプション 説明
    依存型

    依存型ディスクはスナップショットに含まれます。

    独立型: 通常

    通常モードのディスクは、従来の物理コンピュータ ディスクと同様に動作します。通常モードのディスクに書き込まれたすべてのデータは、永続的にこのディスクに書き込まれます。

    独立型: 読み取り専用

    読み取り専用モードのディスクへの変更は、仮想マシンをパワーオフまたはリセットしたときに破棄されます。仮想ディスクは、仮想マシンが再起動されるたびに同じ状態に戻ります。ディスクへの変更は REDO ログ ファイルに書き込まれ、このファイルから読み取られます。REDO ログ ファイルはパワーオフまたはリセット時に削除されます。

  14. [[保存]] をクリックします。