このトピックでは、vSAN とそのクラスタ、およびデータストアに適用される特性を概説します。

vSAN は、お使いの環境に数多くののメリットを提供します。
表 1. vSAN の機能
サポートされている機能 説明
共有ストレージ サポート vSAN は、HA、vMotion、および DRS など、共有ストレージが必要な VMware 機能をサポートしています。たとえば、ホストの負荷が高くなると、DRS はクラスタ内の他のホストに仮想マシンを移行できます。
JBOD (Just a Bunch Of Disks) vSAN は、ブレード サーバ環境での JBOD の使用をサポートしています。クラスタにブレード サーバが含まれる場合、ブレード サーバに接続されている JBOD ストレージにデータストアの容量を拡張できます。
オンディスク フォーマット vSAN 6.7 は、vSAN クラスタごとに拡張性の高いスナップショットとクローン管理のサポートを提供する、オンディスク仮想ファイル フォーマット 6.0 をサポートしています。vSAN クラスタごとにサポートされる仮想マシン スナップショットとクローンの数については、『構成の上限』ドキュメントを参照してください。
オールフラッシュ構成とハイブリッド構成 vSAN は、オールフラッシュまたはハイブリッド クラスタで構成できます。
フォルト ドメイン vSAN は、vSAN クラスタがデータセンターの複数のラックまたはブレード サーバ シャーシにまたがる場合に、ラックまたはシャーシの障害からホストを保護するフォルト ドメイン構成をサポートしています。
iSCSI ターゲット サービス vSANiSCSI ターゲット サービスを使用すると、vSAN クラスタ外のホストおよび物理ワークロードが vSAN データストアにアクセスできます。
ストレッチ クラスタ vSAN は 2 つの地理的な場所にまたがるストレッチ クラスタをサポートします。
vSAN Health Service

vSAN Health Service には、クラスタ コンポーネントの問題の原因を監視、トラブルシューティング、診断し、潜在的なリスクを識別する事前構成済みの健全性チェック テストが含まれています。

vSAN パフォーマンス サービス vSAN パフォーマンス サービスには、IOPS、スループット、遅延、および輻輳の監視に使用される統計チャートが含まれています。vSAN クラスタ、ホスト、ディスク グループ、ディスク、および仮想マシンのパフォーマンスを監視できます。
組み込みの vSphere ストレージ機能 vSAN は、従来から VMFS および NFS ストレージとともに使用されている vSphere のデータ管理機能が組み込まれています。これらの機能には、スナップショット、リンク クローン、vSphere Replication、および vSphere APIs for Data Protection などがあります。
仮想マシン ストレージ ポリシー vSAN では、仮想マシン ストレージ ポリシーと連携して、仮想マシン中心のストレージ管理をサポートしています。

仮想マシンのデプロイ中にストレージ ポリシーを割り当てない場合は、vSAN のデフォルト ストレージ ポリシーが自動的に仮想マシンに割り当てられます。

迅速なプロビジョニング vSAN では、仮想マシンの作成中およびデプロイ中に、vCenter Server® で迅速にストレージをプロビジョニングできます。
SDK サポート VMware vSAN SDK for Java は、VMware vSphere Management SDK の拡張機能です。これには、開発者が vSAN のインストール、構成、監視、およびトラブルシューティングを自動化する際にに役立つドキュメント、ライブラリ、およびコード サンプルが含まれています。