vSphere のセキュリティでは、VMware® vCenter® Server および VMware ESXi を運用する vSphere® 環境のセキュリティについて説明します。

また、vSphere 環境の保護に役立つセキュリティ機能と、攻撃から環境を守る方法について解説します。

表 1. vSphere のセキュリティ の概要
トピック コンテンツの概要
権限とユーザーの管理
  • 権限モデル(ロール、グループ、オブジェクト)
  • カスタム ロールの作成
  • 権限の設定
  • グローバル権限の管理
ホストのセキュリティ機能
  • ロックダウン モードおよびその他のセキュリティ プロファイル機能
  • ホストのスマート カード認証
  • vSphere Authentication Proxy
  • UEFI セキュア ブート
  • Trusted Platform Module (TPM)
仮想マシンの暗号化
  • 仮想マシンの暗号化機能
  • KMS の設定
  • 仮想マシンの暗号化と復号化
  • トラブルシューティングとベスト プラクティス
ゲスト OS のセキュリティ
  • 仮想 Trusted Platform Module (vTPM)
  • 仮想化ベースのセキュリティ (VBS)
TLS プロトコル構成の管理 コマンドライン ユーティリティを使用した TLS プロトコル構成の変更
セキュリティのベスト プラクティスおよび強化 VMware のセキュリティ エキスパートが提案するベスト プラクティスと推奨事項
  • vCenter Server のセキュリティ
  • ホストのセキュリティ
  • 仮想マシンのセキュリティ
  • ネットワークのセキュリティ
vSphere の権限 今回のリリースでサポートされる vSphere のすべての権限

関連ドキュメント

付属ドキュメントの『Platform Services Controller の管理』では、vCenter Single Sign-On を使用した認証や、vSphere 環境で証明書を管理する場合などに Platform Services Controller サービスを使用する方法について説明します。

これらのドキュメントに加え、VMware では vSphere のリリースごとに 「vSphere Security Configuration Guide」 (旧称 「セキュリティ強化ガイド」)を公開しており、http://www.vmware.com/security/hardening-guides.html で参照できます。「vSphere Security Configuration Guide」 には、ユーザーが設定可能な、またはユーザーによる設定が必要なセキュリティ設定に関するガイドラインや、VMware 提供のセキュリティ設定をデフォルトで維持するかどうかをユーザーが確認するためのガイドラインが含まれます。

対象読者

記載されている情報は、Windows または Linux のシステム管理者としての経験があり、仮想マシン テクノロジーおよびデータセンターの運用に詳しい方を対象としています。

vSphere Client および vSphere Web Client

本書の説明は、vSphere Client(HTML5 ベースの GUI)に対応しています。ここに記載のガイダンスは、vSphere Web Client(Flex ベースの GUI)を使用したタスクで使用できます。

vSphere ClientvSphere Web Client でワークフローが大きく異なるタスクでは、各クライアント インターフェイスに応じたステップが提供され、手順が重複しています。vSphere Web Client に関連する手順は、タイトルに vSphere Web Client が含まれています。

注: vSphere 6.7 Update 1 では、 vSphere Web Client 機能のほぼすべてが vSphere Client に実装されています。サポート対象外の残りの機能を記載した最新のリストについては、「 vSphere Client の機能の更新」を参照してください。

認証

VMware は、Common Criteria 認証が完了した VMware 製品のリストを公開しています。特定の VMware 製品バージョンが認証されているかどうかを確認するには、「Common Criteria Evaluation and Validation」Web ページ (https://www.vmware.com/security/certifications/common-criteria.html) を参照してください。

連邦情報処理標準 140-2 のサポート

バージョン 6.7 以降の vCenter Server は、連邦情報処理標準 (FIPS) 140-2 をサポートします。

FIPS 140-2 は、暗号化モジュールのセキュリティ要件を指定する、米国およびカナダの政府規格です。デフォルトでは、vCenter Server 6.7 以降および ESXi 6.7 以降のインストールまたはアップグレード後、FIPS 140-2 は常に有効です。

VMware 製品における FIPS 140-2 のサポートの詳細については、https://www.vmware.com/security/certifications/fips.html を参照してください。