esxcli コマンドを使用して、使用可能なマルチパスの要求ルールをリスト表示します。

要求ルールは、NMP、HPP、またはサードパーティ製マルチパス モジュールが特定の物理パスを管理するかどうかを指定します。各要求ルールでは、次のパラメータに基づいてパスのセットを識別します。

  • ベンダーまたはモデルの文字列
  • SATA、IDE、ファイバ チャネルなどのトランスポート
  • アダプタ、ターゲット、または LUN の場所
  • デバイス ドライバ (たとえば Mega-RAID)

手順

  • esxcli storage core claimrule list --claimrule-class=MP コマンドを実行して、マルチパスの要求ルールを一覧表示します。
    claimrule-class オプションを使用しないは、MP ルール クラスが使用されます。

例: esxcli storage core claimrule list コマンドのサンプル出力

Rule Class  Rule   Class    Type       Plugin     Matches
MP           10    runtime  vendor     HPP        vendor=NVMe model=*              
MP           10    file     vendor     HPP        vendor=NVMe model=*              
MP           50    runtime  transport  NMP        transport=usb
MP           51    runtime  transport  NMP        transport=sata
MP           52    runtime  transport  NMP        transport=ide
MP           53    runtime  transport  NMP        transport=block
MP           54    runtime  transport  NMP        transport=unknown
MP          101    runtime  vendor     MASK_PATH  vendor=DELL model=Universal Xport
MP          101    file     vendor     MASK_PATH  vendor=DELL model=Universal Xport
MP          200    runtime  vendor     MPP_1      vendor=NewVend model=* 
MP          200    file     vendor     MPP_1      vendor=NewVend model=* 
MP          201    runtime  location   MPP_2      adapter=vmhba41 channel=* target=* lun=* 
MP          201    file     location   MPP_2      adapter=vmhba41 channel=* target=* lun=* 
MP          202    runtime  driver     MPP_3      driver=megaraid 
MP          202    file     driver     MPP_3      driver=megaraid 
MP          65535  runtime  vendor     NMP        vendor=* model=*
この例は次のような意味です。
  • NMP は、USB、SATA、IDE、およびブロック SCSI トランスポートを使用するストレージ デバイスに接続されているすべてのパスを要求します。
  • HPP、MPP_1、MPP_2、および MPP_3 のルールが追加されたため、モジュールは指定したデバイスを要求できるようになりました。たとえば、HPP はベンダー NVMe のすべてのデバイスを要求します。インボックス nvme ドライバで処理されるすべてのデバイスが、実際のベンダーに関係なく、要求されます。MPP_1 モジュールは、NewVend ストレージ アレイの任意のモデルに接続されているすべてのパスを要求します。
  • MASK_PATH モジュールを使用して、使用されていないデバイスをホストから隠します。デフォルトで、PSA 要求ルール 101 は、DELL のベンダー文字列と Universal Xport のモデル文字列で Dell アレイ擬似デバイスをマスクします。
  • 出力の Rule Class 列は、要求ルールのカテゴリを示します。カテゴリは、MP (マルチパス プラグイン)、Filter (フィルタ)、または VAAI のいずれかです。
  • Class 列は、定義されているルールとロードされているルールを示します。Class 列の file パラメータは、ルールが定義されていることを表します。runtime パラメータは、ルールがシステムにロードされたことを表します。ユーザー定義の要求ルールを有効にするには、同じルール番号の行が 2 つ存在しなければなりません。1 つは file パラメータの行で、もう 1 つは runtime の行です。いくつかのデフォルトのシステム定義要求ルールには、Class が runtime となっている行が 1 つのみあります。これらのルールは変更できません。
  • デフォルト ルール 65535 は、 要求を受けていないすべてのパスを NMP に割り当てます。このルールを削除しないでください。