XCOPY は、ストレージ アレイにタスクをオフロードするために使用される VAAI プリミティブの 1 つです。たとえば、タスクを実行するために vSphere リソースを使用するのではなく、アレイに対する仮想マシンの移行やクローン作成などの操作の負荷を軽減するのに XCOPY を使用できます。
すべてのストレージ アレイを備えた XCOPY メカニズムを使用できます。このメカニズムは、VMware が開発した SCSI T10 ベースの VMW_VAAIP_T10 プラグインです。XCOPY メカニズムを有効にするには、VAAI クラスの要求ルールを作成します。
前提条件
vCLI をインストールするか、vSphere Management Assistant (vMA) 仮想マシンを導入します。vSphere Command-Line Interface スタート ガイド を参照してください。トラブルシューティングするには、ESXi Shell で esxcli コマンドを実行します。
手順
- ♦ 次のコマンドを使用して、XCOPY オプションを入力します。
esxcli storage core claimrule add --claimrule-class=VAAI
コマンドが取得するオプションについては、マルチパスの要求ルールの追加を参照してください。
オプション 説明 -a|--xcopy-use-array-values XCOPY コマンドに、アレイからレポートされた値を使用します。 -s|--xcopy-use-multi-segs XCOPY コマンドで複数セグメントを使用します。--xcopy-use-array-valuesが指定されている場合にのみ有効です。 -m|--xcopy-max-transfer-size アレイからレポートされた値とは異なる転送サイズを使用する場合の、XCOPY コマンドの最大転送サイズ (MB)。--xcopy-use-array-valuesが指定されている場合にのみ有効です。 -k|--xcopy-max-transfer-size-kib アレイからレポートされた値とは異なる転送サイズを使用する場合の、XCOPY コマンドの最大転送サイズ (KB)。 --xcopy-use-array-values
が指定されている場合にのみ有効です。
例: XCOPY の構成
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# esxcli storage core claimrule add -r 914 -t vendor -V XtremIO -M XtremApp -P VMW_VAAIP_T10 -c VAAI -a -s -k 64
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# esxcli storage core claimrule add -r 65430 -t vendor -V EMC -M SYMMETRIX -P VMW_VAAIP_SYMM -c VAAI -a -s -m 200