iSCSI イニシエータとターゲットは、相互に通信するために iSCSI セッションを確立します。iSCSI セッションは、vSphere CLI を使用して確認および管理できます。
ソフトウェア iSCSI および依存型ハードウェア iSCSI イニシエータは、各イニシエータ ポートと各ターゲット ポートの間に iSCSI セッションをデフォルトで 1 つ開始します。iSCSI イニシエータまたはターゲットに複数のポートがある場合は、ホストで複数のセッションを確立できます。各ターゲットのデフォルトのセッション数は、iSCSI アダプタのポート数にターゲットのポート数をかけた数値になります。
vSphere CLI を使用すると、現在のセッションをすべて表示し、分析およびデバッグできます。ストレージ システムへのパスを追加で作成するには、iSCSI アダプタとターゲット ポートの間の既存のセッションを複製することで、デフォルトのセッション数を増加できます。 特定のターゲット ポートへのセッションを確立することもできます。
この方法は、単一ポートのストレージ システムにホストを接続する場合に役立ちます。 この機能は、1 つのターゲット ポートのみをイニシエータに提示する、単一ポートのストレージ システムにホストが接続している場合に便利です。システムは、追加のセッションを別のターゲット ポートにリダイレクトします。iSCSI イニシエータと別のターゲット ポートの間に新しいセッションを確立すると、ストレージ システムへの追加パスが作成されます。
次の考慮事項が iSCSI セッション管理に適用されます。
- 一部のストレージ システムは、同じイニシエータ名またはエンドポイントからの複数のセッションをサポートしていません。このようなターゲットへのセッションを複数作成すると、iSCSI 環境で予期しない動作が発生する可能性があります。
- ストレージ ベンダーは自動的なセッション マネージャを提供できます。自動的なセッション マネージャを使用してセッションを追加または削除することが持続的な結果を保証しないため、ストレージのパフォーマンスを妨害する可能性があります。