従来の LUN および NFS ベースのストレージとは異なり、Virtual Volumes 機能では、ストレージ側でボリュームの事前構成を行う必要がありません。代わりに、Virtual Volumes では、ストレージ コンテナが使用されます。このコンテナは、ストレージ システムが Virtual Volumes に提供する RAW ストレージ容量のプールまたはストレージ機能の集約です。
ストレージ コンテナは論理ストレージ ファブリックの一部であり、基盤となるハードウェアの論理ユニットです。ストレージ コンテナは、管理および運用上の必要に基づいて Virtual Volumes を論理的にグループ化します。たとえば、ストレージ コンテナには、マルチテナント デプロイのテナント用か、エンタープライズ デプロイの部門用に作成されたすべての Virtual Volumes を含めることができます。各ストレージ コンテナは Virtual Volumes ストアとして機能し、Virtual Volumes がストレージ コンテナの容量から割り当てられます。
通常は、ストレージ側のストレージ管理者がストレージ コンテナを定義します。ストレージ コンテナの数、その容量、およびサイズは、ベンダーに固有の実装方法によって決まります。ストレージ システムごとに少なくとも 1 つのコンテナが必要です。
ストレージ システムに関連付けられているストレージ プロバイダを登録すると、vCenter Serverは、すべての構成済みストレージ コンテナを、そのストレージ機能プロファイル、プロトコル エンドポイント、およびその他の属性とともに検出します。1 つのストレージ コンテナが、複数の機能プロファイルをエクスポートできます。そのため、多様なニーズとさまざまなストレージ ポリシー設定が関係する仮想マシンを、同じストレージ コンテナに含めることができます。
最初は、検出されたストレージ コンテナによっては任意の特定のホストに接続されないものもあり、それらのコンテナはvSphere Clientに表示されません。ストレージ コンテナをマウントするには、そのコンテナを Virtual Volumes データストアにマッピングする必要があります。