Update Manager のインストール時にポート、IP アドレス、および DNS を設定できます。これらの設定はデプロイ モデルに依存しません。
デフォルトのネットワーク ポート
ネットワーク ポートはインストール中に設定するか、同じ物理マシンにインストールされている他のアプリケーションとの競合を回避するため、後で変更することができます。
| TCP ポート番号 | 説明 |
|---|---|
| 80 | Update Manager が vCenter Server に接続するために使用するポートです。 これは、Update Manager が ESXi ホストに接続するために使用するポートでもあります。 |
| 9084 | ESXi ホストが HTTP 経由でホスト パッチのダウンロードに使用するポートです。 |
| 902 | Update Manager がホストのアップグレード ファイルをプッシュするために使用するポートです。 |
| 8084 | Update Manager Client プラグインが Update Manager SOAP サーバに接続するために使用するポートです。 |
| 9087 | Update Manager Client プラグインがホストのアップグレード ファイルのアップロードに使用する HTTPS ポートです。 |
IP アドレスおよび DNS 名
Update Manager のネットワーク設定には、IP アドレスまたは DNS 名が含まれます。これは、ホスト上のアップデート ユーティリティが、Update Manager サーバからパッチのメタデータとバイナリを HTTP 経由で取得するために使用されます。IP アドレスはインストール中に設定するか、後で変更することができます。
Update Manager は、IPv6（インターネット プロトコル バージョン 6）環境での、ESXi 6.0 以降を実行するホストのスキャンおよび修正に対応しています。Update Manager は、IPv6 環境での仮想マシンのスキャンおよび修正には対応していません。
vCenter Server、Update Manager、および使用する ESXi ホストが、IPv6 と IPv4 が混在するネットワーク環境に置かれている場合があります。そのような環境で IP アドレスを使用しており、デュアル スタックの IPv4 または IPv6 DNS サーバを配置していない場合は、IPv4 アドレスのみを使用するように設定された ESXi ホストが、IPv6 ネットワーク リソースにアクセスすることはできません。また、IPv6 のみを使用するよう設定されたホストは、IPv4 ネットワークのリソースにアクセスすることはできません。
Update Manager は、IPv4 と IPv6 の両方が有効になっている物理マシンにインストールできます。スキャン、ステージング、修正などのホストの処理で、Update Manager は、パッチ ストアのアドレスを ESXi ホストに通知します。Update Manager が IP アドレスを使用するように設定されている場合は、IPv4 または Iv6 のいずれかのタイプの IP アドレスを 1 つ通知するため、アクセスできるのは一部のホストのみです。たとえば、Update Manager が IPv4 アドレスを通知する場合、IPv6 アドレスのみを使用するホストは、Update Manager のパッチ ストアにアクセスできません。その場合は、以下の設定を検討してください。
| ホストの IP バージョン | 操作 |
|---|---|
| IPv4 | IPv4 アドレスまたはホスト名を使用するように Update Manager を設定します。ホスト名を使用すると、すべてのホストが DNS サーバを信頼し、IPv4 アドレスを解決します。 |
| IPv6 | IPv6 アドレスまたはホスト名を使用するように Update Manager を設定します。ホスト名を使用すると、ホストが DNS サーバを信頼し、IPv6 アドレスを解決します。 |
| IPv4 および IPv6 | IPv4 または IPv6 を使用するように Update Manager を設定します。 |
