[修正の事前チェック]とは、ホストまたはクラスタで実行されるチェックのことです。これによって表示されるテーブルには、正常な修正の妨げとなる可能性のある問題や、問題の修正方法に関する推奨事項が示されます。

修正の事前チェック レポートを生成すると、Update Manager によって、クラスタ内のホストで正常な修正を確実に実行するために必要な推奨アクションを含むリストが生成されます。

修正の事前チェック レポートは、vSphere ClientvSphere Web Client の両方から生成できます。

vSphere Client で修正の事前チェック レポートを生成するには、インベントリからホストまたはクラスタを選択して、[アップデート] タブに移動します。右上に修正の事前チェック カードがあり、そこでレポートを生成できます。

vSphere Web Client では、クラスタ内に含まれるホストの修正タスクを作成する際に、修正の事前チェック レポートを生成できます。[修正] ウィザードの [クラスタ修正オプション] ページからレポートを生成します。

表 1. クラスタの問題
現在の構成/問題 推奨アクション 詳細
DRS がクラスタ上で無効になっている。 クラスタの DRS を有効にします。 DRS を使用すると、vCenter Server は自動的にホスト上に仮想マシンを配置および移行して、クラスタのリソース使用を最適化できます。
事前チェック中に vSAN 健全性チェックが失敗します。 修正を進める前に、[vSAN の健全性] ページに移動し、健全性に関する問題をすべて解決してください。 vSAN 健全性チェックでは、vSAN クラスタ内のホストについて一連のテストを実行します。ホストが正常に修復されたことを確認するには、vSAN の健全性チェックが成功する必要があります。修正タスクを開始した vSAN クラスタが、修正の事前チェック中に vSAN 健全性チェックに失敗している場合、ホストはメンテナンス モードになってアップグレードされますが、メンテナンス モードを終了できないことがあります。修正が最終的に失敗します。
クラスタで DPM が有効になっています。 なし。

Update Manager によって DPM が自動的に無効になります。

ホストに実行中の仮想マシンがない場合、DPM は修正前または修正中にホストをスタンバイ モードにする可能性があります。Update Manager ではこれらを修正できません。
クラスタで HA アドミッション コントロールが有効になっています。 なし。

Update Manager によって HA アドミッション コントロールは自動的に無効になります。

HA アドミッション コントロールによって vSphere vMotion で仮想マシンを移行できなくなるため、ホストをメンテナンス モードに切り替えられません。
クラスタで EVC が無効になっています。 EVC を手動で有効にします。 クラスタで EVC が無効になっている場合、vSphere vMotion による仮想マシンの移行は続行できません。この結果、Update Manager を使用して修正するホスト上のマシンにダウンタイムが生じます。このタスクは vSphere Web Client にのみ表示されます。
表 2. ホストの問題
現在の構成/問題 推奨アクション 詳細
CD/DVD ドライブは、ESXi ホスト上の仮想マシンに接続されています。 CD/DVD ドライブの接続を解除してください。 ホストの仮想マシンに CD/DVD ドライブまたは取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストをメンテナンス モードに切り替えることができない場合があります。修正操作を開始するときに、ホスト上の仮想マシンに取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストは修正されません。
フロッピー ドライブは、ESXi ホスト上の仮想マシンに接続されています。 フロッピー ドライブを切断します。 ホストの仮想マシンにフロッピー ドライブまたは取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストをメンテナンス モードに切り替えることができない場合があります。修正操作を開始するときに、ホスト上の仮想マシンに取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストは修正されません。
ESXi ホスト上の仮想マシンに対して Fault Tolerance (FT) が有効になっています。 なし。

Update Manager は FT を自動的に無効にします。

ホスト上のいずれかの仮想マシンで FT が有効なっている場合、Update Manager はそのホストを修正できません。
ESXi ホストの仮想マシンに VMware vCenter Server がインストールされていて、クラスタで DRS が無効になっています。 クラスタで DRS を有効にして、vSphere vMotion によって仮想マシンを移行できることを確認してください。 クラスタ内のいずれかの仮想マシンで、現在使用している vCenter Server インスタンスが実行されています。クラスタで DRS を有効にした場合は、vSphere vMotion によって vCenter Server が実行されている仮想マシンを移行して、ホストの修正が確実に成功するようにできます。
仮想マシンに VMware vSphere Update Manager がインストールされており、クラスタで DRS が無効になっています。 クラスタで DRS を有効にして、vMotion によって仮想マシンを移行できることを確認してください。 クラスタ内のいずれかの仮想マシンで、現在使用している Update Manager インスタンスが実行されています。クラスタで DRS を有効にした場合は、vMotion によって Update Manager が実行されている仮想マシンを移行して、クラスタ内のホストの修正プロセスが確実に成功するようにできます。