ワークフローとは、一連のアクションや決定を順番に並べたものです。ワークフローを開始すると、それらが自動的に順次実行されます。Orchestrator には、ベスト プラクティスに基づいて一般的な管理タスクを実行するワークフローのライブラリが用意されています。
ワークフローの基本
ワークフローは、スキーマ、属性、およびパラメータで構成されています。ワークフロー スキーマは、ワークフローのすべての要素とワークフローの論理的なタスク フローを定義する、ワークフローの中心的なコンポーネントです。ワークフローの属性およびパラメータは、ワークフローでデータを転送するために使用する変数です。Orchestrator では、ワークフローを実行するたびにワークフロー トークンが保存され、ワークフローの特定の実行の詳細が記録されます。このトークンには、ワークフローの実行に関係するすべてのパラメータが含まれています。たとえば、ワークフローを 3 回実行する場合には、3 つのワークフローのトークンが保存されます。
vSphere Web Client では、vSphere インベントリから選択したオブジェクトに対してワークフローの実行とスケジュール設定を行うことができます。vSphere Web Client でワークフローの作成、削除、編集、管理を行うことはできません。Orchestrator クライアントでワークフローを開発および管理します。Orchestrator クライアントの詳細については、『VMware vRealize Orchestrator クライアントの使用』を参照してください。ワークフローの開発については、『VMware vRealize Orchestrator における開発』を参照してください。
ワークフローの入力パラメータ
ほとんどのワークフローは、その実行のために一連の入力パラメータを必要とします。ワークフローは、ユーザー、アプリケーション、別のワークフロー、またはアクションから渡される入力パラメータを処理します。
たとえば、仮想マシンをリセットする場合、ワークフローは仮想マシンの名前を入力パラメータとして必要とします。
ワークフローの出力パラメータ
ワークフローの出力パラメータは、ワークフローの実行結果を表します。ワークフローやワークフローの要素が実行時に別のワークフローの出力パラメータを変更することもあります。ワークフローでは、実行中にほかのワークフローの出力パラメータを入力パラメータとして受け取ることができます。
たとえば、ワークフローで仮想マシンのスナップショットを作成する場合、ワークフローの出力パラメータは作成されたスナップショットになります。
ワークフローのプレゼンテーション
vSphere Web Client でワークフローを実行すると、クライアントによってワークフロー プレゼンテーションがロードされます。ワークフロー プレゼンテーションでワークフローの入力パラメータを提供します。
ユーザーの操作
ワークフローによっては実行途中でユーザーの介入が必要になることがあります。その場合、ワークフローの実行は必要な情報をユーザーが入力するか、ワークフローの実行がタイムアウトするまでサスペンド状態になります。