他の vCenter Server インスタンスのユーザーとローカル ライブラリのコンテンツを共有するには、ライブラリの公開を有効にします。公開が有効な場合、他のユーザーは公開ライブラリにサブスクライブして、そのコンテンツを使用できます。管理者は、ライブラリのサブスクリプションを作成して、コンテンツの配布を管理することもできます。

公開者ライブラリは、サブスクリプションを伴うローカル ライブラリです。

注: 公開が有効でないローカル ライブラリにサブスクリプションを作成することはできません。また、サブスクリプションがすでにあるライブラリに対して公開を無効にすることはできません。ローカル ライブラリに対して公開を無効にするには、最初に、そのサブスクリプションをすべてを削除する必要があります。

ローカル ライブラリ

ローカル ライブラリは、単一の vCenter Server インスタンスにあるアイテムを保存および管理するために使用します。ライブラリの公開を有効にすると、他の vCenter Server インスタンスのユーザーは、ライブラリにサブスクライブし、ライブラリ アイテムにアクセスできます。この場合、公開ライブラリと購読済みライブラリ間でのコンテンツの同期を開始および制御できるのはサブスクライバのみです。

公開が有効な場合は、ローカル ライブラリへのサブスクリプションも作成できます。サブスクリプションを作成すると、新しい購読済みライブラリを作成したり、公開者ライブラリを既存のサブスクライバにリンクできます。通常の購読済みライブラリとは異なり、サブスクリプションにより、ローカル ライブラリの管理者は、コンテンツ ライブラリ アイテムの配布を制御できます。

サブスクリプションの使用

ローカル ライブラリのサブスクリプションを作成すると、購読済みライブラリになります。公開者ライブラリは、ライブラリのサブスクリプションを把握しています。サブスクリプションにより、公開者ライブラリの管理者は、コンテンツの配布を制御できます。サブスクリプションを使用すると、サブスクライバが同期を開始したとき、またはローカル ライブラリの管理者が 1 つ以上の既存のサブスクリプションにライブラリ アイテムを公開したときに、コンテンツが配布されます。

サブスクリプションを使用する際は、サブスクライバと共有するライブラリ コンテンツの量を決定できます。たとえば、一部またはすべてのライブラリ アイテムを公開できます。コンテンツの公開も、選択したサブスクライバ、またはすべてのサブスクライバに対して行えます。

サブスクリプションの使用では、次のシナリオで、公開者とサブスクライバ間でのコンテンツの配布が可能です。
  • 公開者とサブスクライバが同じ vCenter Server インスタンスにある。
  • 公開者とサブスクライバが、拡張リンク モードの vCenter Server インスタンスにある。
  • 公開者とサブスクライバが、ハイブリッド リンク モードの vCenter Server インスタンスにある。ハイブリッド リンク モードの詳細については、VMware Cloud on AWS のドキュメントを参照してください。
    注: コンテンツの公開は、オンプレミスの公開者からクラウド サブスクライバに対してのみ可能で、逆は行えません。

コンテンツ配布の制限

公開者ライブラリがそのサブスクライバにコンテンツを公開するとき、またはサブスクライバが対応する購読済みライブラリのコンテンツを公開ライブラリと同期するときに、コンテンツは配布されます。公開と同期は、単一のコンテンツ ライブラリ アイテムに対して行うことも、ライブラリ全体に対して行うこともできます。公開済みライブラリと購読済みライブラリ間のコンテンツ配布には次の制限があります。
  • 公開できるのは仮想マシン テンプレートのみです。仮想マシン テンプレートと OVF テンプレートの両方を含むライブラリ全体を公開する場合は、仮想マシン テンプレートのみがサブスクライバにレプリケートされます。OVF テンプレートおよびその他のタイプのファイルを同期するには、サブスクライバが同期を開始する必要があります。
  • 同期できるのは OVF テンプレートのみです。サブスクライバが、仮想マシン テンプレートと OVF テンプレートの両方を含む公開ライブラリとの同期を開始すると、購読済みライブラリでは OVF テンプレートのみが同期されます。仮想マシン テンプレートは、公開者ライブラリがサブスクライバにそれらを公開するときに同期されます。