仮想マシンを元の状態に戻す、またはスナップショット階層内の別のスナップショットに戻すには、復帰オプションを使用します。

スナップショットをリストアする場合は、仮想マシンのメモリ、設定、および仮想マシン ディスクをスナップショット作成時の状態に戻します。

スナップショットは、次の方法でリストアできます。
[最新のスナップショットに戻す]
[現在の場所] の位置から階層内で 1 つ上のレベルに親スナップショットをリストアします。 [最新のスナップショットに戻す] を使用すると、仮想マシンの現在の状態の親スナップショットが起動します。
[戻す]
スナップショット ツリー内の任意のスナップショットをリストアし、そのスナップショットを、仮想マシンの現在の状態の親スナップショットにすることができます。このポイント以降でスナップショットを作成すると、スナップショット ツリーに新しい分岐が作成されます。

スナップショットをリストアすると、次のような影響が及ぼされます。

  • 現在のディスクおよびメモリの状態は破棄され、仮想マシンは、親スナップショットのディスクおよびメモリの状態に戻ります。
  • 既存のスナップショットは移動されません。これらのスナップショットはいつでもリストアできます。
  • スナップショットにメモリ状態が含まれている場合、仮想マシンはスナップショットを作成したときの電源状態と同じ状態になります。
    表 1. スナップショットをリストアした後の仮想マシンの電源状態
    親スナップショット作成時の仮想マシンの状態 リストア後の仮想マシンの状態
    パワーオン状態 (メモリを含む) 親スナップショットに戻り、仮想マシンはパワーオンになって、実行されます。
    パワーオン状態 (メモリは含まない) 親スナップショットに戻り、仮想マシンはパワーオフになります。
    パワーオフ状態 (メモリは含まない) 親スナップショットに戻り、仮想マシンはパワーオフになります。

特定のタイプのワークロードを実行している仮想マシンの場合、スナップショットから復帰して操作がレジュームされるまで数分かかる場合があります。

注: vApp にある仮想マシンの vApp メタデータは、仮想マシン構成のスナップショットのセマンティックに従っていません。このため、スナップショット作成後に削除、変更、または定義された vApp プロパティは、仮想マシンがそのスナップショット、またはそれ以前のスナップショットに戻されてもそのまま (削除、変更、または定義されたまま) となります。

スナップショットを復帰する場合、スナップショット作成後に追加または変更したディスクはスナップショット ポイントに戻されます。たとえば、仮想マシンのスナップショットを作成してからディスクを追加したあとでスナップショットを復帰した場合、追加されたディスクは削除されます。

ディスクを追加する前に取ったスナップショットへ復帰すると、独立ディスクも削除されます。最新のスナップショットに独立ディスクが含まれている場合は、スナップショットへ復帰してもその内容は変更されません。

前提条件

仮想マシン上で 仮想マシン.スナップショット管理.スナップショットまで戻るの権限があることを確認します。

手順

  • vSphere Client で仮想マシンを右クリックし、タスクを選択します。
    タスク 説明
    最新のスナップショットに戻す [最新スナップショットに戻す] を選択し、[OK] をクリックします。
    選択したスナップショットに戻す
    1. 仮想マシンを右クリックし、[スナップショットの管理] を選択します。
    2. スナップショット ツリーのスナップショットに移動し、[次の状態に戻す] ボタンをクリックします。
    3. [はい] をクリックして確認します。