ESXi ホストで実行される仮想マシンは、ホストとともに起動およびシャットダウンするように設定することも、少し時間が経過してから起動およびシャットダウンするように設定することもできます。また、仮想マシンに対して、デフォルト タイミングや起動順序を設定することもできます。この機能を使用すると、ホストがメンテナンス モードになったときや、別の理由でパワーオフされたときに、オペレーティング システムはデータの保存に十分時間をかけることができます。

仮想マシンの起動およびシャットダウン(自動起動)設定は、vSphere HA クラスタ内にあるホスト上のすべての仮想マシンで無効になっています。vSphere HA では、自動起動はサポートされません。

注: 仮想マシンの電源設定を変更するスケジュール設定タスクを作成することもできます。『 vCenter Server and Host Management』 を参照してください。

手順

  1. vSphere Web Client で、仮想マシンが配置されているホストに移動し、[設定] タブをクリックします。
  2. [仮想マシン] の下で、[仮想マシンを起動/シャットダウン] を選択し、[編集] をクリックします。
    [仮想マシンの起動/シャットダウン設定の編集] ダイアログ ボックスが開きます。
  3. [システムと連動して仮想マシンを自動的に起動および停止] を選択します。
  4. (オプション) [デフォルトの仮想マシンの設定] ペインで、ホスト上のすべての仮想マシンの起動およびシャットダウンの動作を構成します。
    設定 説明
    起動遅延時間 ユーザーが ESXi ホストを起動すると、ESXi ホストは自動起動が設定されている仮想マシンのパワーオンを開始します。ESXi ホストは、最初の仮想マシンをパワーオンした後、指定されている遅延時間だけ待機し、続いて次の仮想マシンをパワーオンします。仮想マシンのパワーオンは、[仮想マシンあたりの優先順序] ペインで指定されている起動順に行われます。
    VMware Tools が起動したらすぐに続行 仮想マシンの起動遅延時間を短縮します。指定されている遅延時間が経過する前に VMware Tools が起動すると、ESXi ホストは遅延時間の経過を待たずに次の仮想マシンをパワーオンします。
    シャットダウン遅延時間 ユーザーが ESXi ホストをパワーオフするときには、ESXi ホストはそれ自体で実行されている仮想マシンのパワーオフを開始します。仮想マシンのパワーオフは起動順の逆順で行われます。ESXi ホストは、最初の仮想マシンをパワーオフした後、指定されているシャットダウン遅延時間だけ待機し、続いて次の仮想マシンをパワーオフします。ESXi ホストのシャットダウンは、すべての仮想マシンがパワーオフした後で行われます。
    シャットダウン アクション ホストがシャットダウンするときにそのホスト上の仮想マシンに適用されるシャットダウン アクションを選択します。
    • [ゲストのシャットダウン]
    • [パワーオフ]
    • [サスペンド]
    • [なし]
  5. (オプション) [仮想マシンごとのオーバーライド] ペインで、個々の仮想マシンの起動順と動作を設定します。
    このオプションは、すべての仮想マシンのデフォルトの遅延とは異なる値を仮想マシンに設定する場合に選択します。個々の仮想マシンを構成する設定は、すべてのマシンのデフォルト設定を上書きします。
    1. 仮想マシンの起動順を変更するには、[手動での起動] カテゴリから 1 台の仮想マシンを選択し、上矢印を使用して [自動起動] カテゴリまたは [任意の順序] カテゴリに移動します。
      [自動起動] カテゴリ内または [任意の順序] カテゴリでは、上下の矢印を使用して仮想マシンの起動順を変更します。シャットダウン時には、仮想マシンは逆の順序でシャットダウンされます。
    2. 仮想マシンの起動時の動作を変更するには、仮想マシンを選択し、[起動動作] 列でデフォルトのオプションをクリックします。
      デフォルトのオプションは、 [デフォルト値の使用] です。
      ドロップダウン メニューが表示されます。

    3. [カスタム] を選択し、[起動遅延時間 (秒)] 列のデフォルト値 ([120]) をクリックして起動遅延時間を設定します。
    4. 選択した仮想マシンに対し、[VMware Tools] 列でデフォルト オプションをクリックします。VMware Tools がすでに仮想マシンにインストールされている場合、ESXi ホストが遅延時間を待機するかどうかを定義します。
      [VMware Tools がインストールされたら続行] を選択すると、 ESXi ホストは遅延時間の経過を待たずに次の仮想マシンをパワーオンします。 [VMware Tools がインストールされても続行しない] を選択すると、 ESXi ホストは遅延時間が経過するまで待ちます。
    5. 選択した仮想マシンについて、[シャットダウン動作] 列のデフォルト オプションをクリックします。
      デフォルトは、 [デフォルトの使用] です。
    6. ドロップダウン メニューで [カスタム] を選択し、[シャットダウン アクション] および [シャットダウン遅延時間 (秒)] の各列のデフォルト オプションをクリックして、これらを設定します。
      デフォルトのシャットダウン アクションは [パワーオフ]、デフォルトのシャットダウン遅延時間は [120] です。
  6. [OK] をクリックします。