テンプレートをクローン作成して、別のテンプレートを作ることができます。テンプレートは、設定済みの仮想マシンを作成できる、仮想マシンのプライマリ コピーです。元のテンプレートの状態を保持しつつ、ゲスト OS への追加ソフトウェアのインストールなど、テンプレートに変更を加えることができます。
前提条件
- 仮想マシン.プロビジョニング.テンプレートのクローン作成(元のテンプレートが対象)。
- 仮想マシン.インベントリ.既存のものから作成(テンプレートが作成されるフォルダが対象)。
- データストア.容量の割り当て(テンプレートが作成されるすべてのデータストアが対象)。
手順
- [テンプレートのクローン作成] ウィザードを開きます。
オプション 説明 仮想マシンの有効な親オブジェクトから - 仮想マシンの有効な親オブジェクトであるインベントリ オブジェクトを右クリックし、[新規仮想マシン] を選択します。
- [テンプレートのクローン作成] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [クローン作成するテンプレート] ページで、クローンを作成するテンプレートを参照するか、デフォルトをそのまま使用します。
テンプレートから テンプレートを右クリックし、[テンプレートにクローン作成] を選択します。
- [名前とフォルダの選択] ページで、重複しないテンプレート名を入力し、展開するデータセンターまたはフォルダを選択します。[次へ] をクリックします。
テンプレートの名前でディスク上のファイルとフォルダの名前が決定します。たとえば、テンプレートに win10tmp という名前を付けた場合、テンプレート ファイルの名前は win10tmp.vmdk、win10tmp.nvram のようになります。テンプレートの名前を変更しても、データストアのファイル名は変更されません。
組織内に異なるグループ用の仮想マシンとテンプレートをフォルダに格納して、それらのフォルダへの権限を設定できます。よりフラットな階層にする場合は、仮想マシンとテンプレートをすべて 1 つのデータセンターに置き、別の方法で管理します。
- [コンピューティング リソースの選択] ページで、テンプレートのホストまたはクラスタ リソースを選択します。
[互換性] ペインには、互換性チェックの結果が表示されます。注: テンプレートを ESXi ホストに登録する必要があります。ホストはテンプレートのすべての要求を処理します。そのため、テンプレートから仮想マシンを作成する際はホストが稼動している必要があります。重要:
クローンを作成するテンプレートに NVDIMM デバイスと仮想 PMEM ハード ディスクがある場合は、ターゲット ホストまたはクラスタに使用可能な PMEM リソースが必要です。リソースがない場合、タスクを続行できません。
クローンを作成するテンプレートに NVDIMM デバイスはないものの、仮想 PMEM ハード ディスクがある場合は、ターゲット ホストまたはクラスタに使用可能な PMEM リソースが必要です。リソースがない場合、テンプレートのすべてのハード ディスクは、元のテンプレートの設定ファイルで選択されたストレージ ポリシーとデータストアを使用します。
- [ストレージの選択] ページで、仮想マシンの構成ファイルとすべての仮想ディスクを格納するデータストアまたはデータストア クラスタを選択します。[次へ] をクリックします。
オプション 説明 仮想 PMEM ハード ディスクを含む仮想マシンをクローン作成 - テンプレートのストレージのタイプとして、[標準]、[PMEM]、または [ハイブリッド] ラジオ ボタンを選択します。
[標準] モードを選択すると、すべての仮想ディスクが標準のデータストアに格納されます。
[PMEM] モードを選択すると、すべての仮想ディスクがホストのローカル PMEM データストアに格納されます。設定ファイルは PMEM データストアに格納できないため、仮想マシンの構成ファイル用に、通常のデータストアも選択する必要があります。
[ハイブリッド] モードを選択すると、すべての PMEM 仮想ディスクが PMEM データストアに保存されたままになります。非 PMEM ディスクは、選択した仮想マシン ストレージ ポリシーと、データストアまたはデータストア クラスタの影響を受けます。
永続的なメモリおよび PMEM ストレージに関する詳細については、『vSphere リソース管理』ガイドを参照してください。
- (オプション) [仮想ディスク フォーマットの選択] ドロップダウン メニューからテンプレートの新しい仮想ディスク フォーマットを選択するか、またはソース仮想マシンと同じフォーマットを使用します。
- (オプション) [仮想マシン ストレージ ポリシー] ドロップダウン メニューから、仮想マシン ストレージ ポリシーを選択するか、デフォルトのままにします。
- データストアまたはデータストア クラスタを選択します。
- 仮想マシンで Storage DRS を使用しない場合は、[この仮想マシンの Storage DRS の無効化] チェック ボックスを選択します。
- (オプション) テンプレートの設定ファイルや仮想ディスクごとにデータストアまたはデータストア クラスタを選択する場合は、[ディスクごとに設定] オプションを選択します。
注: [ディスクごとに設定] オプションを使用すると、PMEM ハード ディスクを通常のハード ディスクに変換できますが、パフォーマンスの問題が生じる場合があります。標準のハード ディスクを PMEM ハード ディスクに変換することもできます。
仮想 PMEM ハード ディスクを含まない仮想マシンをクローン作成 - 仮想マシンの仮想ディスクのディスク フォーマットを選択します。
[ソースと同じフォーマット] では、ソース仮想マシンと同じディスク フォーマットを使用します。
[シック プロビジョニング (Lazy Zeroed)] では、デフォルトのシック フォーマットで仮想ディスクが作成されます。仮想ディスクに必要な容量は、仮想ディスクの作成時に割り当てられます。物理デバイスに残っているデータは、作成中には消去されませんが、後で仮想マシンへ初めて書き込みを行うときに必要に応じてゼロアウトされます。
[シック プロビジョニング (Eager Zeroed)] では、Fault Tolerance などのクラスタリング機能をサポートする、シック仮想ディスクが作成されます。仮想ディスクに必要な容量は、作成時に割り当てられます。フラット フォーマットの場合とは異なり、物理デバイスに残っているデータは、仮想ディスクの作成時に消去されます。ほかのタイプのディスクに比べて、ディスクの作成に非常に長い時間がかかることがあります。
[シン プロビジョニング] フォーマットでは、ストレージ容量を節約できます。最初、シン プロビジョニング ディスクは、そのディスクが初期に必要とする容量のみを使用します。後でシン ディスクでさらに多くの容量が必要になった場合は、割り当てられている最大容量まで拡張できます。
- (オプション) 仮想マシン ストレージ ポリシーを選択するか、デフォルトのままにします。
- データストアまたはデータストア クラスタを選択します。
- (オプション) テンプレートの設定ファイルや仮想ディスクごとにデータストアまたはデータストア クラスタを選択する場合は、[ディスクごとに設定] オプションを選択します。
注: [ディスクごとに設定] オプションを使用すると、PMEM ハード ディスクを通常のハード ディスクに変換できますが、パフォーマンスの問題が生じる場合があります。標準のハード ディスクを PMEM ハード ディスクに変換することもできます。
重要: 暗号化された仮想マシンのクローンを作成する場合は、ストレージ ポリシーを変更できません。暗号化された仮想マシンのクローンを作成する方法の詳細については、『 vSphere のセキュリティ』を参照してください。 - テンプレートのストレージのタイプとして、[標準]、[PMEM]、または [ハイブリッド] ラジオ ボタンを選択します。
- [設定の確認] ページでテンプレートの設定を確認し、[完了] をクリックします。