ホストの障害または再起動のためホストが応答を停止した場合、vSAN はホストが復旧するまで待機してから、クラスタの別のホストで vSAN によりコンポーネントが再構築されます。

コンポーネントの障害状態とアクセシビリティ

ホストに配置された vSAN コンポーネントは、「不完全」としてマークされます。

vSAN の動作

vSAN は、ホストの障害に対して次の方法で対応します。

パラメータ 動作
許容されるプライマリ レベルの障害数

仮想マシン ストレージ ポリシーの [許容されるプライマリ レベルの障害数] が 1 以上の場合は、引き続きクラスタ内の別の ESXi ホストから仮想マシン オブジェクトにアクセスすることができます。リソースが利用可能な場合、vSAN は自動的に保護を再開します。

[許容されるプライマリ レベルの障害数] が 0 に設定されていると、障害が発生したホストに仮想マシン オブジェクトのコンポーネントが存在する場合、その仮想マシン オブジェクトにアクセスできません。

ホストでの I/O 操作

vSAN は、オブジェクトが利用可能で、コンポーネントに障害が発生していないことを再確認するまで、実行中のすべての I/O 処理を 5 ~ 7 秒間停止します。

vSAN がオブジェクトを利用可能と判断すると、すべての実行中の I/O 処理が再開されます。

データの再構築

ホストが 60 分以内にクラスタに再参加しない場合、vSAN は、アクセスできないホストのオブジェクトに対するキャッシュ、容量、および配置ルールの要件をクラスタ内の他のホストが満たすかどうかを確認します。該当するホストがある場合、vSAN はリカバリ プロセスを開始します。

60 分後にホストがクラスタに再参加し、リカバリが開始した場合、vSAN は、リカバリを続行または停止するかどうかを評価し、元のコンポーネントを再同期します。