vSAN ストレッチ クラスタを使用する場合、次のガイドラインを考慮してください。

  • ストレッチ クラスタの DRS 設定を構成します。
    • クラスタ上で DRS が有効になっている必要があります。DRS を一部自動化モードで設定すると、各サイトにどの仮想マシンを移行するかを制御できます。
    • 優先サイト用とセカンダリ サイト用に 2 つのホスト グループを作成します。
    • 優先サイト上に仮想マシンを保持するためのグループと、セカンダリ サイト上に仮想マシンを保持するためのグループの 2 つの仮想マシン グループを作成します。
    • 仮想マシンとホスト グループをマッピングする仮想マシンとホスト間のアフィニティ ルールを 2 つ作成し、どの仮想マシンとホストを優先サイト上に配置し、どの仮想マシンとホストをセカンダリ サイト上に配置するかを指定します。
    • クラスタ内の仮想マシンの初期配置を実行するように、仮想マシンとホスト間のアフィニティ ルールを構成します。
  • ストレッチ クラスタの HA 設定を構成します。
    • クラスタ上で HA が有効になっている必要があります。
    • HA ルール設定はフェイルオーバー中に仮想マシンとホスト間のアフィニティ ルールを順守する必要があります。
    • HA データストア ハートビートを無効化します。
  • ストレッチ クラスタにはオンディスク フォーマット 2.0 以降が必要です。必要に応じて、ストレッチ クラスタを構成する前にオンディスク フォーマットをアップグレードします。『 VMware vSAN の管理』の「vSAN のディスク フォーマットのアップグレード」を参照してください。
  • ストレッチ クラスタの [許容障害数] を 1 に構成します。
  • vSAN ストレッチ クラスタでは、[PFFT] が 0 に設定され、[データのローカリティ] が「優先」または「セカンダリ」に設定されている場合、Symmetric Multiprocessing Fault Tolerance (SMP-FT) 仮想マシンの有効化がサポートされます。vSAN は、[PFFT] が 1 以上に設定されたストレッチ クラスタ上の SMP-FT 仮想マシンをサポートしていません。
  • ホストが切断されたり応答しない場合は、監視ホストの追加または削除は実施できません。この制限により、再構成処理を開始する前に、vSAN が十分な情報をすべてのホストから収集できるようになります。
  • esxcli を使用してホストの追加または削除を行うことは、ストレッチ クラスタではサポートされません。