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更新日:2019 年 9 月 16 日

VMware vSAN 6.7 Update 3 | 2019 年 8 月 20 日 | ビルド 14320388

リリース ノートに追加または更新された内容をご確認ください。

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

vSAN 6.7 Update 3 には、次の新機能および機能強化が含まれています。 

  • vSAN のパフォーマンスの向上。このリリースでは、重複排除が有効になっているオールフラッシュ構成において、パフォーマンスと可用性に関する SLA を改善しました。I/O 遅延が予測可能になり、シーケンシャル I/O スループットが向上したことで、遅延の影響を受けやすいアプリケーションのパフォーマンスが向上しました。ディスクおよびノードに障害が発生したときの再構築時間が短くなり、可用性に関する SLA が向上しました。
  • 容量監視の強化。容量監視ダッシュボードが再設計されて、全体的な使用率、詳細な内訳、および簡素化された容量アラートの表示が改善されました。容量関連の健全性チェックが見やすくなって、一貫性が保たれるようになりました。詳細な容量使用率は、サイト、フォルト ドメイン、およびホスト/ディスク グループ単位で取得できます。
  • 再同期監視の強化。[オブジェクトの再同期] ダッシュボードには、再同期完了回数の精度を高めて、リバランスやポリシー コンプライアンスといった、さまざまなタイプの再同期アクティビティを詳細に表示するための新しいロジックが導入されています。
  • メンテナンス モードで操作している場合のデータ移行の事前チェック。vSAN の今回のリリースには、ホスト メンテナンス モードで操作しているときに詳細な分析を行うための専用ダッシュボードが導入されています。この改善の利点としては、データ移行アクティビティの事前チェックがわかりやすくなるなどが挙げられます。このレポートを使用して、ホストをメンテナンス モードにする前に、オブジェクトのコンプライアンス、クラスタの容量、予測される健全性について詳細に調べることができます。
  • 容量管理が厳しいシナリオでのセキュリティの強化。このリリースでは、クラスタ容量が推奨しきい値を超えた状態を効率的に検出、防止、および修正するために、容量使用条件の処理方法が新たに強化されています。
  • プロアクティブなリバランスの強化。クラスタ全体の構成およびしきい値設定を使用して、すべてのリバランス アクティビティを自動化できます。これより前のリリースでは、vSAN 健全性チェックによってアラートが通知された後に、プロアクティブなリバランスを手動で開始していました。
  • ポリシーが変更された場合の容量処理の効率化。vSAN の今回のリリースには、クラスタ全体でポリシーを変更することによって一時的に消費される容量を削減する新しいロジックが導入されています。vSAN は小規模なバッチでポリシーの再同期を処理することによって、スラック スペース予約をソースとした容量利用効率を高めて、ユーザー操作をシンプルにします。
  • ディスク フォーマット変換の事前チェック。ローリング データを退避する必要があるすべてのディスク グループのフォーマット変換に、データ移動前に操作の成否を正確に判別するバックエンドの事前チェック機能が追加されました。
  • パラレル再同期。vSAN 6.7 Update 3 の再同期動作が最適化されていて、リソースが使用可能な場合、再同期コンポーネントごとに追加のデータ ストリームが自動的に実行されます。この新しい動作はバックグラウンドで実行され、ワークロードが要求されている場合の I/O 管理とパフォーマンスが向上します。
  • ネイティブ vSAN VMDK 上の Windows Server Failover Clusters (WSFC)。vSAN 6.7 Update 3 では SCSI-3 PR がネイティブにサポートされており、Windows Server Failover Clusters を最初のクラスのワークロードとして VMDK に直接デプロイできます。この機能を使用すると、物理 RDM のレガシー環境または外部ストレージ プロトコルを vSAN に移行できます。
  • vSphere Client での Support Insight の有効化。vSAN Support Insight を有効にすると、オンライン vSAN 健全性チェック、パフォーマンス診断、サポート リクエスト (SR) 解決時の改善されたサポート環境など、CEIP に基づく vSAN のすべてのプロアクティブなサポートおよび診断を利用できるようになります。
  • vSphere Update Manager (VUM) ベースラインの設定。このリリースでは、VUM に含まれている vSAN アップデート推奨環境が強化されています。これにより、ユーザーは vSAN クラスタの推奨ベースラインを設定する際に、現在のバージョンをそのまま使用して、使用可能なパッチやアップデートのみを適用するように設定するか、クラスタと互換性のある最新の ESXi バージョンにアップグレードするように設定することができます。
  • vSAN データストアからの VMDK のアップロードおよびダウンロード。このリリースでは、vSAN データストアとの間で、VMDK をアップロードおよびダウンロードする機能が追加されました。この機能により、容量管理が厳しいシナリオで仮想マシン データを簡単に保護して、リカバリすることができます。
  • vCenter Server と ESXi の上位互換性。vCenter Server と管理対象ホストの両方に同じメジャー バージョンの vSphere がインストールされている限り、vSAN クラスタ内に新しいバージョンの ESXi ホストがあっても、vCenter Server はこのホストを管理できます。重要な ESXi パッチを適用する際に、vCenter Server を同じバージョンに更新する必要はありません。
  • 新しいパフォーマンス メトリックおよびトラブルシューティング ユーティリティ 。このリリースにはパフォーマンス サービスを通して vSAN の CPU メトリックが導入されていて、vSphere の esxtop と同様な、vSAN のリアルタイムパフォーマンス統計情報を表示するための新しいコマンドライン ユーティリティ (vsantop) を使用できす。
  • vSAN iSCSI サービスの機能強化。vSAN iSCSI サービスが強化されて、iSCSI LUN を中断しなくても、動的にサイズ変更できるようになりました。
  • クラウド ネイティブ ストレージ。クラウド ネイティブ ストレージは、ステートフル アプリケーションの包括的なデータ管理を提供するソリューションです。vSphere の永続的なストレージは、クラウド ネイティブ ストレージを使用して Kubernetes と統合されます。クラウド ネイティブ ストレージを使用すると、再起動や停止の後も状態を維持できる、コンテナ化されたステートフル アプリケーションを作成できます。Kubernetes によって調整されたステートフル コンテナでは、標準の Kubernetes ボリューム、永続的ボリューム、および動的プロビジョニング プリミティブを使用しているときに、vSphere(vSAN、VMFS、NFS)によって公開されるストレージを利用できます。

    Kubernetes ノードの仮想マシンをインストールして構成する方法や、クラウド ネイティブ ストレージを使用する方法については、『VMware Cloud ネイティブ ストレージのスタート ガイド』を参照してください。

VMware vSAN コミュニティ

vSAN コミュニティ Web サイトを使用して、vSAN の使用中に見つかった問題に対してフィードバックを提供したり、サポートを依頼します。  

このリリースのアップグレード

vSAN のアップグレードの詳細については、VMware vSAN 6.7 のドキュメントを参照してください。 

:アップグレードを実行する前に、「VMware 互換性ガイド」の最新バージョンを確認して、ご使用のプラットフォームで最新の vSAN バージョンが利用可能であることを確認してください。

vSAN 6.7 Update 3 は、vSphere 6.7 Update 3 への完全アップグレードを必要とする新しいリリースです。アップグレードを完了するには、次のタスクを実行します。

1.vCenter Server 6.7 Update 3 にアップグレードします。詳細については、「VMware vSphere 6.7 リリース ノート」を参照してください。 
2.ホストを ESXi 6.7 Update 3 にアップグレードします。詳細については、「VMware vSphere 6.7 リリース ノート」を参照してください。 
3.vSAN のオンディスク フォーマットをバージョン 10.0 にアップグレードします。オンディスク フォーマット バージョン 5.0 以降からアップグレードする場合、データの退避は必要ありません(メタデータの更新のみ)。

容量の少ないホストのオンディスク フォーマットのアップグレード

vSAN オンディスク フォーマットのアップグレード中に、ディスク グループの退避が実行されます。ディスク グループが削除されて、オンディスク フォーマット バージョン 10.0 にアップグレードされてから、ディスク グループが再びクラスタに追加されます。2 ノードまたは 3 ノード クラスタの場合、または各ディスク グループを退避させるための十分なキャパシティのないクラスタの場合は、vSphere Client から [冗長性の低下を許可] を選択します。次の RVC コマンドを使用して、オンディスク フォーマットをアップグレードすることもできます:vsan.ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancy

冗長性の低下を許可する場合、この方法ではデータがクラスタ内の他のホストに退避されないため、アップグレードの間、仮想マシンが保護されません。この方法では、各ディスク グループが削除されて、オンディスク フォーマットがアップグレードされ、ディスク グループが再びクラスタに追加されます。すべてのオブジェクトを引き続き使用できますが、冗長性は低下します。

vSAN 6.7 へのアップグレード中に重複排除(デデュープ)および圧縮を有効にすると、vSphere Client から [冗長性の低下を許可] を選択できます。

アップグレード中の健全性チェック エラーの確認

vSAN オンディスク フォーマットのアップグレード中に、物理ディスクの健全性チェック(メタデータの健全性チェック)が断続的に失敗することがあります。主に vSAN でストレージ デバイスに物理ブロックを割り当てる必要があることが原因で、ステージング解除プロセスが遅れている場合、これらのエラーが発生する可能性があります。複数の仮想マシンの展開などのアクティビティの多い期間が終了した後は、この健全性チェックのステータスを確認してからアクションを実行します。健全性チェックが赤のままである場合、警告が有効になっています。健全性チェックが緑の場合、以前の警告を無視できます。詳細については、ナレッジベースの記事 2108690 を参照してください。

制限

vSAN 6.7 Update 3 では、構成アシストおよびアップデートは、Flex ベースの vSphere Web Client でのみ使用可能です。 

vSAN 6.7 リリースにおける構成の上限については、『構成の上限』ドキュメントを参照してください。

既知の問題

既知の問題には、次のトピックが含まれます。

クラウド ネイティブ ストレージの問題
  • 削除された CNS ボリュームが、CNS ユーザー インターフェイスに既存のボリュームとして一時的に表示されることがある

    CNS ボリュームをバッキングする FCD ディスクを削除した後も、そのボリュームが CNS ユーザー インターフェイスに既存のボリュームとして表示される場合があります。ボリュームを削除しようとすると、失敗します。次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。 

    参照するオブジェクトまたはアイテムを検出できませんでした。

    回避策:次回の完全同期で不整合が解決され、CNS ユーザー インターフェイスが正常に更新されます。

  • 複数の CNS ボリュームを同じポッドに接続しようとすると、エラーが発生して失敗することがある

    複数のボリュームを同じポッドに同時に接続しようとすると、接続操作中に同じコントローラ スロットが選択されることがあります。  その結果、1 つの操作のみが成功し、それ以外のボリュームのマウントは失敗します。次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。 

    CnsFault エラー: CNS: 入力ボリューム xyz は CNS ボリュームではありません。

    回避策:Kubernetes が失敗した操作を再試行した後、ノードの仮想マシンでコントローラ スロットが使用可能な場合、操作は成功します。

  • 状況によっては、CNS の操作が失敗しても、vSphere Client でタスクのステータスが「成功」と表示されることがある

    この問題は、非準拠のストレージ ポリシーを使用して CNS ボリュームを作成する場合などに発生することがあります。操作は失敗しますが、vSphere Client ではタスクのステータスが「成功」と表示されます。

    回避策:vSphere Client でタスクのステータスが成功になっていても、CNS 操作が成功したとは限りません。操作が正常に完了したことを確認するには、結果を確認してください。

vSAN の問題
  • Update Manager に健全性チェックの名前でなく、テスト ID が表示される

    Update Manager を使用して vSAN クラスタ内のホストを修正するときに、vSAN 健全性チェックでアップグレード問題を特定することができます。ホストで修正タスクが失敗すると、健全性チェックの名前ではなく、テスト ID を含むエラー メッセージが表示されることがあります。例:

    ホストが MM を終了する前に、vSAN の健全性チェックに失敗したため、修正に失敗しました。vSAN 健全性チェック com.vmware.vsan.health.test.controlleronhcl が失敗したため、vSAN クラスタは健全ではありません

    各テスト ID は、vSAN 健全性チェックに関連しています。修正の健全性チェックの詳細については、次の記事を参照してください。https://kb.vmware.com/s/article/60219

    回避策:vSAN ホストで修正タスクが失敗した場合は、健全性サービスを使用して問題を特定し、解決します。解決したら、別の修正タスクを実行します。

  • クラスタ内の最後のホストをメンテナンス モードにしたり、ディスクまたはディスク グループを削除したりできない

    クラスタ内にホストが 1 台しかない場合に、そのホストがメンテナンス モードになると、新しいリソースを追加するためのガイダンスが表示されないで、全データの移行モードまたはアクセシビリティの確保モードで操作が失敗することがあります。この問題は、クラスタ内にディスクまたはディスク グループが 1 つしかない場合に、そのディスクまたはディスク グループを削除したときにも発生します。

    回避策:全データの移行モードまたはアクセシビリティの確保モードを選択した状態で、クラスタ内に最後に残ったホストをメンテナンス モードにする場合は、同じ構成の別のホストをクラスタに追加しておいてください。クラスタ内に最後に残ったディスクまたはディスク グループを削除する場合は、同じ構成および同じ容量の新しいディスクまたはディスク グループを追加しておいてください。

  • 1 つ以上のディスクまたはディスク グループがほぼいっぱいになっている場合は、容量不足のためにオブジェクト再構成ワークフローが失敗することがある

    重複排除されていないクラスタ内のディスクまたは重複排除クラスタ内のディスク グループが、構成可能な再同期一時停止の完全性しきい値に達すると、vSAN の再同期が一時停止します。この動作の目的は、再同期 I/O でディスク使用が 100% になるのを防ぐことです。ディスクがこのしきい値に達すると、vSAN は、EMM、修復、リバランス、ポリシー変更などの再構成ワークフローを停止します。

    回避策:クラスタ内の別の場所にある容量を使用できる場合、クラスタをリバランスすると、その他のディスクの容量が解放されて、それ以降の再構成が成功します。

  • Total Bytes To Sync の値がクラスタ全体の容量よりも大きくなることがある

    ログまたは vSphere Client に表示される Total Bytes To Sync の値が予測値を超えることがあります。この問題の原因は、複数のワークフローに対して同じオブジェクトが複数回キューに入れられて、キュー内の再同期バイト数の合計がクラスタ全体の容量を超えることがあることです。たとえば、「修復とコンプライアンスの修正」または「ポリシーの変更と修正」などです。

    回避策:なし。

  • クラスタの容量に空きがない状態からリカバリした後、仮想マシンの HA 保護が失われることがある

    ディスク使用率が 100% に到達しているホストを含む vSAN クラスタでは、仮想マシンに保留中の質問があり、そのために HA 保護が失われることがあります。また、クラスタの容量が不足しているシナリオでリカバリすると、保留中の質問がある仮想マシンが HA で保護されなくなります。

    回避策:vSAN クラスタの容量が不足しているシナリオでリカバリした後、次のいずれかの操作を実行します。

    • HA を無効にしてから、再度有効にします。
    • HA を再設定します。
    • 仮想マシンをパワーオフしてから、パワーオンします。
  • 保留中の質問がある仮想マシンのパワーオフが失敗する

    仮想マシンに保留中の質問がある場合は、その質問に回答するまで仮想マシン関連の操作を実行できません。

    回避策:関連ボリューム上のディスク容量を解放してから、再試行 をクリックしてください。

  • クラスタ容量が 100% に到達すると、仮想マシンの IP アドレスが IPV6 に変更されるか、使用できなくなる

    1 つ以上のディスク グループの使用率が 100% に到達しており、vSAN クラスタの容量に空きがない場合は、仮想マシンに、ユーザー アクションが必要な保留中の質問が存在する可能性があります。質問に対する回答がなく、クラスタの容量に空きがない状態で放置されている場合は、仮想マシンの IP アドレスが IPv6 に変更されるか、使用できなくなります。これにより、SSH を使用して仮想マシンにアクセスできなくなります。  また、root を入力した後にコンソールが空白になるため、仮想マシン コンソールを使用できなくなります。

    回避策:なし。

  • キャパシティ ディスクが PDL の状態になった後に、重複排除が有効なディスク グループを削除できない

    重複排除が有効なディスク グループ内のキャパシティ ディスクが削除された場合、その一意の ID が変更された場合、またはデバイスでリカバリ不能なハードウェア エラーが発生した場合は、Permanent Device Loss (PDL) 状態になります。ディスク グループを削除しようとすると、アクションを完了できないことを知らせるエラー メッセージが表示されることがあります。

    回避策:キャパシティ ディスクが削除された場合、その一意の ID が変更された場合、またはデバイスでリカバリ不能なハードウェア エラーが発生した場合は、数分待ってからディスク グループを削除してください。

  • vSAN の健全性が、非可用性に関連する不適合(保留中のポリシーが失敗)状態を示す

    ポリシー変更要求を行っても、vSAN のオブジェクト健全性ステータスが非可用性に関連する不適合状態のままになります。これは、要求されたリソースを利用しているスケジュール設定された作業が他にあるためです。ただし、リソースが使用可能になると、vSAN はこのポリシー要求を自動的に再スケジュール設定します。

    回避策:通常は、vSAN の定期スキャンを行うと、この問題が自動的に修正されます。ただし、ポリシー変更が受け入れられていて、適用されなかった場合も、進行中の他の作業で使用可能なリソースが使用されることがあります。容量レポートに高い値が表示される場合は、容量を追加できます。

  • 重複排除クラスタでディスク使用率が 80% を超えていると表示されている場合は、リアクティブ リバランスが実行されないことがある

    重複排除クラスタのダッシュボードに、ディスク使用率が 80% を超えていると表示されている場合は、リアクティブ リバランスが予測どおりに開始されないことがあります。これは、重複排除クラスタの空き容量の計算に、保留中の書き込みと削除も反映されるためです。

    回避策:なし。

  • lsi_msgpt2 ディスク サービサビリティ プラグインがインストールされたホストでサービス LED を点灯できない

    lsi_msgpt2 ディスク サービサビリティ プラグインはサポートされていません。vSAN は、lsi_msgpt2 ディスク サービサビリティ プラグインを使用するホストでサービス LED を点灯できません。

    回避策:なし。

  • クラスタの容量に空きがない状態からリカバリすると、ストレッチ クラスタ内の不明なオブジェクトが表示される

    ストレッチ クラスタでクラスタの容量に空きがない状態からリカバリすると、vSphere Client に不明なオブジェクトが表示されます。このようなリークされたスワップ オブジェクトは削除できます。

    回避策:次の手順を実行して、オブジェクトを削除します。

    1. オブジェクトが vswp オブジェクト パスに関連付けられていて、.vswp の後の番号が使用可能であることを確認します。
      オブジェクト パス:/vmfs/volumes/vsan:520669801772c95f-035c5337120cdb6a/f588f35c-5057-caf4-5162-ecf4bbdbd068/p3_grp103-10.155.182.236-vsanDatastore-rhel7-2018-vmwpv-p-0001-2b3ba28e.vswp.37478
    2. 次の rvc コマンドを使用して、オブジェクト所有者のホストを取得します。
      vsan.object_info cluster objUuid
    3. 所有者のホストで次のコマンドを使用して、オブジェクトを削除します。
      /usr/lib/vmware/osfs/bin/objtool delete -f -u objUuid
      objUuid はオブジェクトの UUID、f はオプションの強制削除モードを示します。
  • ホストをメンテナンス モードに切り替えるとタイムアウトとなる

    vSAN クラスタが多数のオブジェクトを再同期中にホストをメンテナンス モードにするとタイムアウトになります。この問題は、以下のデータ退避モードのいずれかを使用する際に発生する場合があります。アクセシビリティの確保または全データの移行

    回避策:クラスタの再同期が完了するまで待機してから、ホストをメンテナンス モードに切り替えてください。

  • ディスクのリバランスを行ったときに、vSAN 健全性サービスによって表示される移動対象のデータ量が、RVC によって表示されるデータ量と一致しない

    RVC は、ディスクをリバランスするときに移動するデータ量を決定するために、概算を試算します。vSAN 健全性サービスではさらに正確な値が表示されます。

    ディスクのリバランスを行う場合は、vSAN 健全性サービスを参照して、移動するデータ量を確認してください。

    回避策:なし。

  • ゲスト OS からの TRIM/UNMAP コマンドが失敗する

    オンライン スナップショットの統合中にゲスト OS が容量の再利用を実行すると、TRIM/UNMAP コマンドは失敗します。この障害により、容量が再利用されなくなります。

    回避策:オンライン スナップショットの操作が完了してから、容量の再利用を実行します。後続の TRIM/UNMAP 操作が失敗する場合は、ディスクを再マウントしてください。

  • オンライン スナップショット統合を実行すると、SCSI TRIM/UNMAP で得られた容量の再利用が失われる

    SCSI TRIM/UNMAP コマンドで得られた容量の再利用は、オンライン スナップショット統合を行うと、失われてしまいます。オフライン スナップショット統合は、SCSI UNMAP 操作に影響しません。

    回避策:オンライン スナップショット統合が完了してから、容量の再利用を実行します。

  • データ ホストを監視ホストに変換するときに、ホストに障害が発生する

    vSAN クラスタをストレッチ クラスタに変換する場合は、監視ホストを指定する必要があります。データ ホストは監視ホストに変換できますが、処理中にメンテナンス モードを使用して完全なデータ移行を行う必要があります。[アクセシビリティの確保] オプションを使用してこのホストをメンテナンス モードにしてから、監視ホストとして設定すると、ホストに障害が発生してパープル スクリーンが表示されることがあります。

    回避策:監視ホストのディスク グループを削除してから、ディスク グループを再作成します。

  • vSAN 6.6.1 以前のバージョンからアップグレード中にメンテナンス モードに切り替えると、ホストがタイムアウトになる

    アップグレード中、[データのアクセシビリティの確保] オプションを使用すると、各ホストはメンテナンス モードに切り替わります。FTT = 0 のオブジェクトがクラスタにある場合、vSphere 6.0 Update 2 以前のバージョンを実行しているホストはタイムアウトになることがあります。この問題は、クラスタに多数のオブジェクトがあり、一部のオブジェクトに FTT = 0 が含まれる場合に発生します。

    回避策:クラスタをアップグレードする前に、すべてのオブジェクトの FTT 値を 0 から 1 に増やすことができます。また、60 分待ってからアップグレードを再試行することもできます。

  • データストアの移行中に常駐ホストに障害が発生すると、vCenter Server で同じ名前の仮想マシンが複製される

    Storage vMotion で、vSAN から別のデータストア(NFS など)に仮想マシンを移行しているときに、仮想マシンが属するホストで vSAN ネットワークの障害が発生して仮想マシンの HA フェイルオーバーが実行されると、仮想マシンが vCenter Server で複製されることがあります。 

    回避策:無効な仮想マシンをパワーオフして、vCenter Server から登録解除します。 

  • 重複排除と圧縮を許可した後、vSAN キャパシティの概要に不正な情報が表示される

    重複排除と圧縮を有効にした後、HTML5 ベースの vSphere Client の [容量の概要] に不正な情報が表示されることがあります。容量を示すバーが次の行まで折り返して表示されることがあります。この問題は、重複排除と圧縮を有効にした後に短時間発生します。 

    回避策:重複排除と圧縮のタスクが完了したら、vSphere Client の画面が更新されるまでしばらく待機します。 

  • 仮想マシンのコンプライアンスが不明として表示される

    ESXi 6.0 Update 1 より前の ESXi ホストでは、ストレージのコンプライアンス チェックはサポートされません。ストレージのコンプライアンスは [不明] として表示されます。 

    次のメッセージが表示される場合があります: 
    StorageFault
    "StorageFault"

    回避策:なし。

  • 新しい vCenter Server で既存のストレッチ クラスタを再構成すると、vSAN が健全性チェックの警告を表示する
    新しい vCenter Server で既存のストレッチ クラスタを再構築すると、vSAN クラスタの健全性チェックが赤になります。次のメッセージが表示されます:vSphere クラスタ メンバーと vSAN クラスタ メンバーが一致

    回避策:次の手順を使用してストレッチ クラスタを構成します。

    1. SSH を使用して、監視ホストにログインします。
    2. 監視ホスト上のディスクを廃止します。次のコマンドを実行します:esxcli vsan storage remove -s "<SSD UUID>"
    3. 監視ホストをクラスタから強制的に離脱させます。次のコマンドを実行します:esxcli vsan cluster leave
    4. 新しい vCenter Server から [構成] > [vSAN] > [ストレッチ クラスタおよびフォールト ドメイン] の順に進んでストレッチ クラスタを再構成します。 

     

  • vCenter Server の置き換え中に「esxcli vsan health cluster list」コマンドを使用すると健全性の問題が表示される
    vCenter Server の置き換え中に、コマンド「esxcli vsan health cluster list」を使用すると、健全性の問題が誤って表示されます。報告される問題は、ネットワーク接続、物理ディスクの健全性の取得、vSAN CLOMD の稼動状態などについてです。vCenter Server では、問題がないと報告されます。

    回避策:vCenter Server の置き換えの完了後、[クラスタ] > [監視] > [vSAN] > [健全性] の順に移動します。[クラスタ] > [vCenter Server の状態は信頼できます] の順に選択し、[ESXi 設定の更新] をクリックします。

  • vSAN がサイズの大きいオブジェクトを再同期しているときに、ディスク フォーマットのアップグレードが失敗する
    vSAN クラスタにサイズの非常に大きなオブジェクトが含まれている場合、オブジェクトの再同期中にディスク フォーマットのアップグレードに失敗することがあります。次のエラー メッセージが表示されることがあります:vSAN のオブジェクトの変換に失敗しました。

    オブジェクトが再同期されるまで、vSAN はアップグレードを実行できません。プロセスが完了する時間を確認するには、[監視] > [vSAN] > [コンポーネントの再同期] の順に選択して、再同期のステータスを確認します。

    回避策:保留中の再同期がなくなるまで待機してから、ディスク フォーマットのアップグレードを再試行します。

  • クラスタ一貫性の健全性チェックが深い再キー化操作の実行中に失敗する
    暗号化された vSAN クラスタ上で深い再キー化操作を実行すると、完了するまで数時間かかる場合があります。再キー化の実行中に、次の健全性チェックで障害が検出される場合があります:クラスタ構成の一貫性。クラスタ一貫性チェックでは深い再キー化操作が検出されず、実際は問題が発生していない可能性があります。

    回避策:深い再キー化操作が完了した後で、vSAN クラスタ一貫性の健全性チェックを再テストします。

  • クラスタ上で vSAN を無効にした後で vSAN ストレッチ クラスタの構成が失われる
    ストレッチ クラスタ上で vSAN を無効にすると、ストレッチ クラスタの構成は保持されません。ストレッチ クラスタ、監視ホストおよびフォールト ドメインの構成は失われます。

    回避策:vSAN クラスタを再度有効にするときに、ストレッチ クラスタのパラメータを再設定してください。

  • 監視ホストのオンディスク フォーマットのバージョンがデータ ホストのバージョンよりも新しい
    vSAN 6.6 以降へのアップグレード中に監視ホストを変更すると、新しい監視ホストは最新のオンディスク フォーマット バージョンを受け取ります。監視ホストのオンディスク フォーマット バージョンが、データ ホストのオンディスク フォーマット バージョンよりも新しくなる場合があります。その場合、監視ホストはコンポーネントを格納することができません。

    回避策:次の手順を実行して、オンディスク フォーマットを以前のバージョンに変更します。

    1. 新しい監視ホスト上のディスク グループを削除します。
    2. 詳細なパラメータを設定し、以前のオンディスク フォーマットによるディスク グループのフォーマットを有効にします。詳細については、ナレッジベースの記事 KB2146221 を参照してください。
    3. データ ホストに一致するバージョンの vSAN オンディスク フォーマットを使用して、監視ホストに新しいディスク グループを再作成します。 

     

  • パワーオフされた仮想マシンが、監視ホストの交換中にアクセス不能として表示される

    ストレッチ クラスタの監視ホストを変更するときに、パワーオフされた仮想マシンがアクセス不能として vSphere Web Client に短時間表示されます。プロセスが完了すると、パワーオフされた仮想マシンがアクセス可能と表示されます。すべての実行中の仮想マシンはプロセスを通じてアクセス可能として表示されます。

    回避策:なし。 

  • 障害のあるブート メディアがホストにあるとメンテナンス モードにすることができない
    vSAN がブート メディアに障害のあるホストをメンテナンス モードにすることができません。設定の変更を保存することができないため、メンテナンス モードに移行するタスクは内部 vSAN エラーで失敗することがあります。次のようなログ イベントが表示されます:Lost Connectivity to the device xxx backing the boot filesystem

    回避策:データの完全退避オプションを使用して、各ホストからディスク グループを手動で削除します。それからホストをメンテナンス モードにします。

  • vSAN クラスタに vSphere 6.0 Update 1 以前の ESXi ホストがある場合、健全性サービスが動作しない
    クラスタに vSphere 6.0 Update 1 以前のリリースを実行する ESXi ホストがある場合、vSAN 6.6 以降の健全性サービスは動作しません。

    回避策:vSphere 6.0 Update 1 以前のソフトウェアを実行している ESXi ホストを、vSAN 6.6 以降のクラスタに追加しないでください。

  • ストレッチ クラスタのフェイルオーバーの後、優先サイト上の仮想マシンが次のアラートを登録する:Failed to failover

    ストレッチ クラスタのセカンダリ サイトが失敗すると、仮想マシンは優先サイトにフェイルオーバーします。すでに優先サイトにある仮想マシンは次のアラートを登録する場合があります:Failed to failover。このアラートは無視してかまいません。これはフェイルオーバーの動作には影響しません。

    回避策:なし。 

  • ネットワークのパーティショニング中に、アクティブなサイトのコンポーネントに一時的な障害が発生したと表示される
    vSAN 2 ホストまたはストレッチ クラスタでのネットワークのパーティショニング中に、vSphere Web Client は、非アクティブ サイトの観点からクラスタのビューを表示することがあります。プライマリ サイトのアクティブ コンポーネントに一時的な障害が発生したと表示されることがあります。

    回避策:RVC コマンドを使用して、クラスタ内のオブジェクトの状態をクエリします。例:vsan.vm_object_info

  • vSAN 暗号化構成を変更するときにホストを切断すると、構成の更新タスクが一時的に実行される

    暗号化された vSAN クラスタの構成に暗号化をオンまたはオフにする、あるいは KMS キーを変更するなどの変更を行うと、すべてのホストが再接続するか、5 分が経過するまで、vSAN 構成の更新タスクが各ホスト上で 3 秒間隔で実行されます。このタスクにより発生する問題はありません。また、パフォーマンスにもほとんど影響しません。

    回避策:なし。 

  • 強制的な修復後、一部のオブジェクトが非準拠になる
    強制的な修復後、一部のオブジェクトが修復されないままになることがあります。これは、オブジェクトの所有権が処理中に別のノードに転送されたためです。これらのオブジェクトに対する強制的な修復は遅延することがあります。

    回避策:他のすべてのオブジェクトが修復され再同期された後で、強制的な修復を実行します。vSAN がオブジェクトを修復するまで待機することができます。

  • ある暗号化クラスタから別の暗号化クラスタに移動したホストを元のクラスタに戻すと、タスクが失敗する
    ある暗号化 vSAN クラスタから別の暗号化 vSAN クラスタにホストを移動し、そのホストを元の暗号化クラスタに戻すと、タスクが失敗する場合があります。次のメッセージが表示される場合があります:一般的なシステム エラーが発生しました:無効な障害です。このエラーは、vSAN が元の暗号化キーを使用してホスト上のデータを再暗号化できないことが原因で発生します。しばらくすると、vCenter Server がホスト上で元のキーをリストアし、vSAN クラスタ内のマウント解除されていたディスクがすべてマウントされます。

    回避策:ホストを再起動し、すべてのディスクがマウントされるまで待ちます。

  • サイトの復元後、ストレッチ クラスタのバランスが失われる
    ストレッチ クラスタの障害のあるサイトを復元する場合、そのサイトのホストが長い時間をかけて連続的に戻されることがあります。vSAN は、不完全なコンポーネントの修復を開始するときに一部のホストを過度に使用する可能性があります。

    回避策:障害のあるサイトのすべてのホストを、短時間で一括して復元します。

  • ストレッチ クラスタでの HA マスターの問題が原因で、仮想マシン操作が失敗する
    ストレッチ クラスタでの特定の障害シナリオで、vMotion や仮想マシンのパワーオンなどの特定の仮想マシン操作が影響を受ける場合があります。該当する障害シナリオには、サイトの一部または全体の障害や、サイト間の高速ネットワークの障害などがあります。この問題は、ストレッチ クラスタ サイトの通常操作に使用される VMware HA への依存性が原因です。

    回避策:vMotion、仮想マシンの作成、または仮想マシンのパワーオンを実行する前に、vSphere HA を無効にします。その後、vSphere HA を再び有効にします。

  • ディスク グループがアンマウントされている場合、深い再キー化を実行することができない
    vSAN は、深い再キー化を実行する前に浅い再キー化を実行します。アンマウントされたディスク グループがある場合、浅い再キー化は失敗します。そのため、深い再キー化を開始することができません。

    回避策:アンマウントされたディスク グループを再マウントするか削除します。

  • ログ エントリにファイアウォール構成が変更されたことが示されている
    vSAN 暗号化を有効にすると、次の新しいファイアウォール エントリがセキュリティ プロファイルに表示されます:vsanEncryption。このルールは、ホストが KMS とどのように直接通信するかを制御します。ルールが適用されると、ログ エントリが /var/log/vobd.log に追加されます。次のメッセージが表示される場合があります:

    Firewall configuration has changed.Operation 'addIP4' for rule set vsanEncryption succeeded.
    Firewall configuration has changed.Operation 'removeIP4' for rule set vsanEncryption succeeded.

    これらのメッセージは無視することができます。

    回避策:なし。 

  • vSAN データストアでの First Class Disks に対するサポートに制限がある
    vSAN 6.6 以降では、vSAN データストア内の First Class Disks は完全にはサポートされていません。vSAN データストア内で First Class Disks を使用すると、次の問題が発生することがあります。

    • vSAN 健全性サービスで、First Class Disks の健全性が正しく表示されない。
    • [使用済み容量の内訳] で、First Class Disks に対する使用済み容量が次のカテゴリに含まれる:その他
    • First Class Disks を使用する仮想マシンの健全性ステータスが正しく計算されない。

    回避策:なし。 

  • vmknic 上で監視トラフィックをサポートするトラフィック タイプ オプションを設定した後、HA フェイルオーバーが発生しない
    vmknic 上で監視トラフィックをサポートするトラフィック タイプ オプションを設定すると、vSphere HA は自動的に新しい設定を検出しません。HA を一度手動で無効にしてから再度有効にして vmknic を検出できるようにする必要があります。vmknic および vSAN クラスタを最初に構成し、次にクラスタ上で HA を有効にすれば、vmknic が検出されます。

    回避策:クラスタ上で vSphere HA を手動で無効にしてから再度有効にします。

  • iSCSI MCS がサポートされていない

    vSAN iSCSI ターゲット サービスでは、Multiple Connections per Session (MCS) がサポートされていません。

    回避策:なし。 

  • すべての iSCSI イニシエータで iSCSI ターゲットが検出される
    vSAN iSCSI ターゲット サービスでは、ネットワーク上のすべてのイニシエータで iSCSI ターゲットが検出されます。

    回避策:ESXi ホストを個別の VLAN に配置することによって、それらのホストを iSCSI イニシエータから隔離します。

  • ネットワーク パーティションの解決後、リンク クローン仮想マシンでの一部の仮想マシン操作が失敗することがある
    ゲスト OS 内に I/O が発生していないリンク クローン仮想マシン上での一部の仮想マシン操作が失敗することがあります。失敗する可能性がある操作には、スナップショットの作成や仮想マシンのサスペンドが含まれます。この問題は、ネットワーク パーティションが解決された後、親ベース仮想マシンのネームスペースにまだアクセスできない場合に発生する可能性があります。親仮想マシンのネームスペースがアクセス可能になった場合、HA には仮想マシンをパワーオンするように通知されません。

    回避策:I/O 操作がアクティブに実行されていない仮想マシンの電源を入れ直します。

  • [vSAN を構成] ウィザードを使用した後、Web Client からログアウトすると、一部の構成タスクが失敗することがある
    [vSAN を構成] ウィザードでは、構成タスクを完了するのに最大数時間かかる場合があります。ウィザードが構成を完了するまで、Web Client にログインしたままにする必要があります。通常この問題は、多くのホストやディスク グループが含まれるクラスタ内で発生します。

    回避策:一部の構成タスクが失敗した場合は、その構成を再度実行します。

  • 古い ESXi ソフトウェア バージョンのホストで新しいポリシー ルールが無視される

    この問題は、複数の vSAN クラスタがあり、一方のクラスタで最新のソフトウェアが実行されていて、他方のクラスタで古いバージョンのソフトウェアが実行されている場合に発生することがあります。vSphere Web Client には、最新の vSAN ソフトウェアのポリシー ルールが表示されますが、それらの新しいポリシーは古いホストではサポートされません。たとえば、「RAID-5/6(イレージャ コーディング) – 容量」は、6.0U1 以前のソフトウェアが実行されているホストではサポートされません。新しいポリシー ルールを構成して、任意の仮想マシンおよびオブジェクトに適用できますが、古いソフトウェア バージョンが実行されているホストでは無視されます。

    回避策:なし。 

  • vSAN キャパシティ モニターの [使用済み容量の内訳] にスナップショット メモリ オブジェクトが表示されない
    ハードウェア バージョンが 10 より前の仮想マシンの場合、スナップショット メモリは [使用済み容量の内訳] の [vmem オブジェクト] に含まれます。

    回避策:[使用済み容量の内訳] でスナップショット メモリ オブジェクトを表示するには、ハードウェア バージョン 10 以降で仮想マシンを作成します。

  • vSAN 6.5 以降にアップグレードすると、仮想マシンの [サマリ] ページに表示されるストレージ使用量が増えているように見えることがある

    vSAN の以前のリリースでは、仮想マシンのストレージ使用量の値は、データの単一のコピーで使用されている容量でした。たとえば、ゲストが 1 GB を 2 つのミラーがあるシンプロビジョニング オブジェクトに書き込んだ場合、ストレージ使用量は 1 GB として表示されていました。vSAN 6.5 以降の [ストレージ使用量] フィールドには、データのすべてのコピーを含む実際の使用量が表示されます。そのため、ゲストが 1 GB を 2 つのミラーがあるシンプロビジョニング オブジェクトに書き込んだ場合、ストレージ使用量は 2 GB として表示されます。アップグレードすると、一部の仮想マシンで表示されるストレージ使用量が増えているように見えることがありますが、実際の使用量は増加していません。

    回避策:なし。 

  • 監視ホストをメンテナンス モードに切り替えることができない
    監視ホストをメンテナンス モードに切り替えようとしても、ホストの状態は変わらず、次の通知が表示されます。指定されたパラメータが正しくありませんでした。

    回避策:監視ホストをメンテナンス モードに切り替える場合、[データの移行なし] オプションを選択します。

  • 監視ホストを拡張クラスタ内に移動し、その監視ホストを拡張クラスタの外に移動すると、クラスタの構成が誤った状態のままになる
    vSAN 対応の vCenter Server クラスタに監視ホストを配置すると、監視ホストをクラスタに配置できないことがアラームで通知されます。ただし、監視ホストをクラスタから移動しても、クラスタの構成が誤った状態のままになります。

    回避策:監視ホストを vSAN ストレッチ クラスタから移動し、ストレッチ クラスタを再構成します。詳細については、ナレッジベースの記事 2130587 を参照してください。

  • HA ハートビート データストアのあるクラスタ内でネットワークのパーティション分割が発生した場合に、他のデータ サイト上で仮想マシンが再起動されない
    vSAN クラスタ内の優先サイトまたはセカンダリ サイトで他のサイトへのネットワーク接続が失われた場合、ネットワーク接続を失ったサイト上で実行中の仮想マシンが他のデータ サイト上で再起動されず、次の内容のエラーが表示される場合があります:vSphere HA 仮想マシンの HA フェイルオーバーに失敗しました

    これは、vSAN クラスタにおいて想定されている動作です。

    回避策:クラスタで vSphere HA を構成中は、HA ハートビート データストアを選択しないでください。

  • アンマウントされた vSAN ディスクおよびディスク グループが、vSphere Web Client の [動作ステータス] フィールドで [マウント済み] として表示される

    ディスクの待ち時間が継続的に長くなっている場合に、esxcli vsan storage disk group unmount コマンドまたは vSAN のデバイス監視サービスを実行して vSAN ディスクまたはディスク グループをアンマウントした後で、vSphere Web Client の [動作ステータス] フィールドに [マウント済み] として誤って表示されます。

    回避策:[動作ステータス] フィールドの代わりに、[健全性] フィールドを使用してディスク ステータスを確認します。

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