VMware PowerCLI 12.0 以降では、任意のソフトウェア デポとカスタム ソフトウェア仕様を使用してカスタム PXE イメージを作成できます。

前提条件

VMware PowerCLI 12.0 以降をインストールします。

使用するソフトウェア仕様を含むソフトウェア デポにアクセスできることを確認します。

手順

  1. カスタム PXE イメージの作成に使用するソフトウェア仕様に必要な情報を収集します。
    1. Get-DepotBaseImagesコマンドレットを実行して、必要なパッチまたはアップグレードの基本イメージ バージョンを取得します。
      PS C:\> Get-DepotBaseImages -Depot C:\VMware-ESXi-7.0U2a-17867351-depot.zip
      コマンド出力は次のとおりです。
      Version                                 Vendor                                  Release date
      -------                                 ------                                  ------------
      7.0.2-0.0.17867351                      VMware, Inc.                            04/29/2021 00:00:00
    2. ソフトウェア デポの新しいメタデータで使用されるコマンドレットを使用して、OEM アドオンなどの他のパッケージを取得します。例:
      PS C:\> Get-DepotAddons -Depot C:\addon-depot.zip
    コマンド出力は次のとおりです。
    Name                    Version                 ID                      Vendor                  Release date
    ----                    -------                 --                      ------                  ------------
    testaddonv1             1.0.0-1                 testaddonv1:1.0.0-1     ESXLifecycle QE         02/20/2019 18:28:23
    Get-DepotComponents コマンドレットを使用して、ソフトウェア デポのすべてのコンポーネントを一覧表示することもできます。
    PS C:\> Get-DepotComponents -Depot C:\Intel-i40en_1.12.3.0-1OEM.700.1.0.15843807_18058526.zip
    コマンド出力は次のとおりです。
    Name                             Version                          ID                                               Vendor
    ----                             -------                          --                                              ------
    Intel-i40en                      1.12.3.0-1OEM.700.1.0.15843807   Intel-i40en:1.12.3.0-1OEM.700.1.0.15843807     Intel
    任意の数とオフラインおよびオンライン ソフトウェア デポの組み合わせを使用できます。
  2. ソフトウェア仕様を作成します。例:
    {
        "base_image": {
            "version": "7.0.2-0.0.17867351"
        },
        "add_on": {
            "name": "testaddonv1",
            "version": "1.0.0-1"
        },
        "components": {
           "Intel-i40en": "1.12.3.0-1OEM.700.1.0.15843807"
       }
    }
    ソフトウェア仕様は、ESXi 基本イメージとベンダー アドオンなどの追加パッケージに関する情報が格納されている JSON ファイルです。
  3. DepotsSoftwareSpec、および Destination パラメータを指定して New-PxeImage コマンドレットを実行し、カスタム PXE イメージを生成します。例:
    New-PxeImage -Depots “c:\temp\VMware-ESXi-7.0U1d-17551050-depot.zip” , “c:\temp\HPE-701.0.0.10.6.5.12-Jan2021-Synergy-Addon-depot.zip” -SoftwareSpec “c:\temp\HPE-70U1d-custom.JSON” –Destination “C:\pxe-image” 
    デポには、サポートされている ESXi バージョンおよびベンダー アドオンの zip ファイルのパスが含まれています。ターゲットには、カスタム PXE ファイルのパスとファイル名が含まれています。
    追加のカーネル オプションの受け渡し、ライブ イメージの作成、既存のファイルの上書き、またはイメージの作成中に使用される個々の VIB の許容レベルの確認を行うことができます。 New-PxeImage コマンドレットの詳細については、 https://code.vmware.com/docs/11794/cmdletreference/doc/New-PxeImage.htmlを参照してください。

次のタスク

PXE イメージは PXE ブートされた ESXi ホストの修正ワークフローで使用できます。