vSphere Clientまたは ESXi Shell を使用すると、個別のライセンス キーを指定できます。または、 PowerCLI コマンドレットを使用して、バルク ライセンス供与を設定することができます。バルク ライセンス供与はすべての ESXiホストで行えますが、vSphere Auto Deploy を使用してプロビジョニングされるホストで特に有用です。

vSphere Clientを介したライセンス キーの割り当てと PowerCLI コマンドレット機能を使用した別の方法によるライセンスの割り当て

vSphere Clientによるライセンス キーの割り当て
ホストを vCenter Serverシステムに追加するとき、または、ホストが vCenter Server システムによって管理されるときに、ライセンス キーをホストに割り当てることができます。
LicenseDataManager PowerCLIを使用したライセンス キーの割り当て
一連のホストに追加する一連のライセンス キーを指定できます。ライセンス キーは vCenter Serverデータベースに追加されます。ホストが vCenter Serverシステムに追加または再接続されるたびに、ホストにライセンス キーが割り当てられます。 PowerCLIを介して割り当てられたライセンス キーは、デフォルトのライセンス キーとして扱われます。ライセンスのないホストが追加または再接続されると、このホストにはデフォルトのライセンス キーが割り当てられます。すでにライセンスが供与されたホストの場合は、ホストのライセンス キーが保持されます。

次の例では、データセンターのすべてのホストにライセンスを割り当てています。ホストおよびクラスタにもライセンスを関連付けることができます。

次の例は、PowerShell の変数の使用方法についての知識がある、上級 PowerCLIユーザー向けです。

前提条件

vSphere Auto Deploy 用にシステムを準備

手順

  1. PowerCLIセッションで、使用する vCenter Server システムに接続し、関連付けられたライセンス マネージャを変数にバインドします。
    Connect-VIServer -Server 192.XXX.X.XX -User username -Password password
    $licenseDataManager = Get-LicenseDataManager
    
  2. バルク ライセンス供与機能を使用する対象となるホストが配置されているデータセンターを取得するコマンドレットを実行します。
    $hostContainer = Get-Datacenter -Name Datacenter-X
    また、クラスタを取得するコマンドレット(そのクラスタ内のすべてのホストにバルク ライセンス供与を使用) または、フォルダを取得するコマンドレット (そのフォルダ内のすべてのホストにバルク ライセンス供与を使用) を実行します。
  3. LicenseDataオブジェクトと LicenseKeyEntry オブジェクトを、関連するタイプの ID とライセンス キーで作成します。
    $licenseData = New-Object VMware.VimAutomation.License.Types.LicenseData
    $licenseKeyEntry = New-Object Vmware.VimAutomation.License.Types.LicenseKeyEntry
    $licenseKeyEntry.TypeId = "vmware-vsphere"
    $licenseKeyEntry.LicenseKey = "XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX"
  4. 手順 3 で作成した LicenseDataオブジェクトの LicenseKeys 属性を LicenseKeyEntry オブジェクトに関連付けます。
    $licenseData.LicenseKeys += $licenseKeyEntry
  5. データセンターのライセンス データを LicenseDataオブジェクトを使用して更新し、ライセンスがホストのコンテナに関連付けられていることを確認します。
    $licenseDataManager.UpdateAssociatedLicenseData($hostContainer.Uid, $licenseData)
    $licenseDataManager.QueryAssociatedLicenseData($hostContainer.Uid)
    
  6. vSphere Auto Deploy を使用して 1 つ以上のホストをプロビジョニングし、それらのホストを、ライセンス データを割り当てたデータセンターまたはクラスタに割り当てます。
  7. vSphere Clientを使用して、ホストが正しくデフォルトのライセンス XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX に割り当てられていることを確認します。

結果

これで、データセンターに割り当てたすべてのホストに自動的にライセンスが供与されます。