独自のインストールまたはアップグレード スクリプトを使用して、標準の ESXi インストーラ ISO イメージをカスタマイズできます。このカスタマイズを行うと、カスタマイズしたインストーラ ISO イメージを起動するときに、スクリプトを使用して無人インストールまたは無人アップグレードを実行できるようになります。
前提条件
- Linux マシン
- ESXi ISO イメージ VMware-VMvisor-Installer-x.x.x-XXXXXX.x86_64.iso。ここで、x.x.x はインストールする ESXi のバージョンであり、XXXXXX はインストーラ ISO イメージのビルド番号です
- カスタムのインストールまたはアップグレード スクリプト、KS_CUST.CFG キックスタート ファイル
手順
- VMware Customer Connect から ESXi ISO イメージをダウンロードします。
- ISO イメージをフォルダにマウントします。
mount -o loop VMware-VMvisor-Installer-x.x.x-XXXXXX.x86_64.iso /esxi_cdrom_mount
XXXXXX には、インストールまたはアップグレード後のバージョンの ESXi ビルド番号を指定します。
- esxi_cdrom の内容を別のフォルダにコピーします。
cp -r /esxi_cdrom_mount/* /esxi_cdrom
- キックスタート ファイルを /esxi_cdrom にコピーします。
cp KS_CUST.CFG /esxi_cdrom
- /esxi_cdrom/efi/boot/boot.cfg(UEFI ブートの場合)と /esxi_cdrom/boot.cfg(レガシー BIOS ブートの場合)の両方の boot.cfg ファイルを変更し、kernelopt オプションを使用してインストールまたはアップグレード スクリプトの場所を指定します。
スクリプトのパスを入力するには、大文字を使用する必要があります。例:
kernelopt=runweasel ks=cdrom:/KS_CUST.CFG
インストールまたはアップグレードは、インストール中またはアップグレード中にキックスタート ファイルを指定する必要なく、完全に自動化されています。
- mkisofs または genisoimage コマンドを使用して、ISO イメージを再作成します。
コマンド |
構文 |
mkisofs |
mkisofs -relaxed-filenames -J -R -o custom_esxi.iso -b ISOLINUX.BIN -c BOOT.CAT -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -eltorito-alt-boot -eltorito-platform efi -b EFIBOOT.IMG -no-emul-boot /esxi_cdrom |
genisoimage |
genisoimage -relaxed-filenames -J -R -o custom_esxi.iso -b ISOLINUX.BIN -c BOOT.CAT -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -eltorito-alt-boot -e EFIBOOT.IMG -no-emul-boot /esxi_cdrom |
この ISO インストーラのイメージは、通常の起動または UEFI セキュア ブートに使用できます。ただし、vSphere Lifecycle Manager はこのような ISO イメージのチェックサムを検証できないため、vSphere Lifecycle Manager ワークフローを使用したアップグレードに使用することはできません。
結果
ISO イメージにカスタムのインストールまたはアップグレード スクリプトが含まれます。
次のタスク
この ISO イメージを使用して ESXi をインストールします。