vCenter Serverアプライアンスをデプロイして、vSphere 環境を管理することができます。

vCenter Serverアプライアンスは ESXi 6.5 以降のホスト、または vCenter Server 6.5 以降のインスタンスのインベントリに含まれる ESXi ホストまたは DRS クラスタにデプロイできます。

vCenter Serverアプライアンス 7.0 に含まれるソフトウェアについては、vCenter Serverアプライアンスの概要を参照してください。

vCenter Serverアプライアンスをデプロイするためのソフトウェアおよびハードウェアの要件については、vCenter Server アプライアンスのシステム要件を参照してください。

vCenter Serverインストーラには、GUI と CLI の両方のデプロイ用の実行可能ファイルが含まれています。
  • GUI を使用したデプロイ プロセスは 2 つのステージで構成されます。最初のステージでは、デプロイ ウィザードを使用してアプライアンスの OVA ファイルをターゲットの ESXiホストまたはvCenter Server インスタンスにデプロイします。OVA のデプロイが完了すると第 2 ステージに進み、新しくデプロイされたアプライアンスのサービスの設定と起動を行います。
  • CLI を使用する場合は、事前に用意した JSON ファイルに対して CLI コマンドを実行します。CLI 用インストーラにより、JSON ファイル内の設定パラメータと値が解析され、アプライアンスの設定とデプロイを自動的に行う OVF Tool コマンドが生成されます。CLI 展開では、ステージ 1 とステージ 2 の両方が自動的に実行され、ユーザーによる操作は必要ありません。

vCenter Serverアプライアンスには、以下のデフォルトのユーザー名があります。

ユーザー名 説明
root アプライアンスのオペレーティング システムと vCenter Server管理インターフェイスにログインする際には、このユーザー名を使用します。

パスワードの設定は仮想アプライアンスのデプロイ時に行います。

administrator@your_domain_name vCenter Single Sign-On ログインには、このユーザー名を使用します。

パスワードの設定は vCenter Single Sign-On ドメインの作成時に行います。vCenter Single Sign-On ドメインの作成は、vCenter Serverアプライアンスを新しい vCenter Single Sign-On ドメインにデプロイする際に行います。

vCenter Single Sign-On ドメインを作成した後は、administrator@your_domain_name ユーザー アカウントのみに vCenter Single Sign-On および vCenter Server にログインするために必要な権限が付与されます。

administrator@your_domain_name ユーザーは、次の手順を実行できます。

  • 追加のユーザーおよびグループが定義された ID ソースを vCenter Single Sign-On に追加します。
  • ユーザーおよびグループに権限を割り当てます。

ID ソースの追加、およびユーザーとグループへの権限の付与の詳細については、vSphere の認証を参照してください。

vCenter Serverアプライアンスのアップグレードとパッチ適用については、vSphere のアップグレードを参照してください。

vCenter Serverの構成の詳細については、『vCenter Server の構成』を参照してください。

IPv6 アドレス バージョンを使用するようにvCenter Serverを設定する場合は、アプライアンスの完全修飾ドメイン名 (FQDN) またはホスト名を使用してください。IPv4 アドレスを設定する場合、DHCP による割り当てでは IP アドレスが変更される可能性があるため、アプライアンスの FQDN またはホスト名を使用することをお勧めします。