OVA デプロイが完了すると、アップグレード プロセスのステージ 2 にリダイレクトされます。ここでは、古いアプライアンスのデータを転送して、新しくデプロイされた vCenter Server アプライアンス 7.0 のサービスを開始します。

前提条件

組み込みの PostgreSQL データベースを使用する vCenter Server Appliance にアップグレードまたは移行するときに使用できるデータ移行オプションについて理解します。既存の vCenter ServerAppliance からのデータ転送を参照してください。

手順

  1. アップグレード プロセスのステージ 2 の概要を確認し、[次へ] をクリックします。
  2. アップグレード前チェックの完了を待ち、結果が返されたらその内容を確認します。
    • アップグレード前チェックの結果にエラー メッセージが含まれている場合は、そのメッセージを確認して [ログ] をクリックし、トラブルシューティングに必要なサポート バンドルをエクスポートしてダウンロードします。

      エラーを修正するまでは、アップグレードを再開できません。

      重要: ソース アプライアンスについてステージ 1 で指定した vCenter Single Sign-On ユーザー名とパスワードに誤りがあった場合、アップグレード前チェックが認証エラーで失敗します。
    • アップグレード前チェックの結果に警告メッセージが含まれている場合はメッセージを確認し、[閉じる] をクリックします。

      警告メッセージに書かれている要件をご利用のシステムが満たしていることを確認したら、アップグレードを再開してください。

  3. アップグレードするソース アプライアンスに接続します。
    1. アップグレードするソース vCenter Server アプライアンスに関する情報を入力し、[ソースに接続] をクリックします。
      オプション 操作
      アプライアンスの FQDN または IP アドレス アップグレードする vCenter Server アプライアンスの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。
      アプライアンスの HTTPS ポート

      ソース アプライアンスがカスタム HTTPS ポートを使用している場合は、デフォルト値をカスタム ポートの値に変更します。デフォルトのポート値は 443 です。

      カスタム ポート値は、vCenter Server アプライアンスのバージョン 6.5 Update 2 以降でサポートされています。それ以前のバージョンからのアップグレードでは、カスタム ポートを指定することはできません。

    2. vCenter Single Sign-On の管理者と root ユーザーについての情報を入力します。
      オプション 操作
      SSO ユーザー名

      vCenter Single Sign-On 管理者のユーザー名を入力します。

      重要: ユーザーは、administrator@ your_domain_name である必要があります。
      SSO パスワード vCenter Single Sign-On 管理者のパスワードを入力します。
      アプライアンス (OS) の root パスワード root ユーザーのパスワードを入力します。
    3. アップグレードする vCenter Server アプライアンスが配置されているソース ESXi ホストまたは vCenter Server インスタンスに関する情報を入力して、[次へ] をクリックします。
      オプション 説明
      ソース サーバまたはホスト名 アップグレードする vCenter Server アプライアンスが配置されているソース ESXi ホストまたは vCenter Server インスタンスの IP アドレスまたは FQDN を使用します。
      注: アップグレードする vCenter Server アプライアンスをソースの vCenter Server インスタンスにすることはできません。このような場合は、ソースの ESXi ホストを使用します。
      HTTPS ポート

      ESXi ホストまたは vCenter Server インスタンスがカスタムの HTTPS ポートを使用する場合は、デフォルト値を変更します。

      デフォルト値は 443 です。

      ユーザー名 ESXi ホストまたは vCenter Server インスタンスの管理者権限を持つユーザーの名前。
      パスワード ESXi ホストまたは vCenter Server インスタンスの管理者権限を持つユーザーのパスワード。
  4. [[移行データの選択]] ページで、古いアプライアンスからアップグレードされた新しいアプライアンスに転送するデータの種類を選択します。
    データの量が多いほど、新しいアプライアンスへの転送に時間がかかります。新しいアプライアンスのアップグレード時間とストレージ要件を最小限に抑えるために、設定データのみを転送するように選択します。外部の Oracle データベースを使用している場合は、新しい vCenter Server アプライアンスをデプロイして開始した後で、履歴およびパフォーマンスのメトリック データをバックグラウンドで移行するよう選択することもできます。
  5. [VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP)] ページを参照し、プログラムへの参加を希望するかどうかを選択します。
    CEIP の詳細については、『 vCenter Server およびホストの管理』の「カスタマー エクスペリエンス向上プログラムの設定」セクションを参照してください。
  6. [設定の確認] ページで、アップグレードの設定を確認し、バックアップの確認事項に同意して、[終了] をクリックします。
  7. シャットダウン警告メッセージを読んで [OK] をクリックします。
  8. データ転送とセットアップ プロセスが終了するまで待機し、[OK] をクリックして vCenter Server の [はじめに] ページに移動します。

結果

vCenter Server アプライアンスがアップグレードされます。古い vCenter Server アプライアンスはパワーオフされ、新しいアプライアンスが起動します。

次のタスク

  • vCenter Server のアップグレードまたは移行結果の確認.
  • 古い vCenter Server アプライアンスが非短期分散仮想ポート グループを使用している場合は、ポート グループの設定を保存するために、新しいアプライアンスを元の非短期分散仮想ポート グループに手動で接続できます。vSphere Distributed Switch で仮想マシン ネットワークを構成する方法については、『vSphere のネットワーク』を参照してください。

  • vCenter Server アプライアンスの高可用性を構成することができます。vCenter Server アプライアンスの高可用性の提供方法については、vSphere の可用性を参照してください。