外部の Platform Services Controllerを使用する Windows 版 vCenter Server を移行する場合、これらのサービスがアプライアンスに組み込まれたvCenter Server インスタンスに変換されます。そのため、JSON 移行テンプレートでレプリケーション パートナーのパラメータを指定する必要があります。
- SSO ドメイン内にある単一の vCenter Serverおよび単一の Platform Services Controller のインスタンス。
- 複数の vCenter Serverが含まれている SSO ドメイン内の最初の vCenter Server および Platform Services Controller のインスタンス。
- vCenter Serverおよび Platform Services Controller のインスタンスを SSO ドメイン内でレプリケートします。この際、レプリケーション パートナーとして既存の vCenter Server 7.0 インスタンスを参照する必要があります。
外部の Platform Services Controllerを使用する環境は、MxN 環境と呼ばれることが多いです。ここで、M は vCenter Server を表し、N は外部のPlatform Services Controller を表します。ドメイン内の vCenter Serverおよび Platform Services Controller のインスタンスを複数表す場合、これは MnxNn として表されます。ここで n はインスタンスの個数です。たとえば、M2xN2は、同じドメイン内の 2 つの vCenter Server インスタンスと 2 つのPlatform Services Controller インスタンスを示しています。このような環境を移行する場合は、最初に 1 つのインスタンスをバージョン 7.0に移行してから、2 つ目のインスタンスを 7.0 に移行し、2 つのインスタンスの最初の方をレプリケーション パートナーとして指定します。
JSON 移行テンプレートのレプリケーション パラメータは、テンプレートの sso
セクションにあり、first_instance
および replication_partner_hostname
です。
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
first_instance |
first_instance パラメータは、vCenter Server SSO ドメインの最初のインスタンス、またはレプリケーション パートナーとして vCenter Server を識別します。 最初の vCenter Serverインスタンスである場合は、 |
replication_partner_hostname * |
|
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トポロジ内の vCenter Serverの移行は、ESXi での移行時には
win_vc_to_vCSA_on_ESXi.json
テンプレートを使用して、vCenter Server 環境での移行時にはwin_vc_to_vCSA_on_VC.json
テンプレートを使用します。 -
単一の vCenter Serverおよび Platform Services Controller( M1xN1 のデプロイ)で構成されるデプロイ トポロジの場合は、
first_instance
パラメータがtrue
に設定されるようにテンプレートのsso
セクションを編集し、replication_partner_hostname
パラメータを削除します。"sso": { "__comments": [ This is the first instance (M1) vCenter Server management node, with "first_instance" set to "true" and "replication_partner_hostname" removed. ], "first_instance": true }
- JSON テンプレートの残りの構成パラメータを指定し、CLI を使用して vCenter Serverをバージョン7.0 に移行します。Windows からアプライアンスへの vCenter Server の CLI による移行の実行を参照してください。
- vCenter Serverを正常に移行した後、Platform Services Controller を廃止します。Platform Services Controllerの廃止を参照してください。
重要: トポロジ内のすべての vCenter Serverインスタンスを移行して統合した後にのみ、 Platform Services Controller インスタンスを廃止します。
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トポロジ内の vCenter Serverの移行は、ESXi での移行時には
win_vc_to_vCSA_on_ESXi.json
テンプレートを使用して、vCenter Server 環境での移行時にはwin_vc_to_vCSA_on_VC.json
テンプレートを使用します。 -
最初の vCenter Serverインスタンス ( M1) については、
first_instance
パラメータがtrue
に設定されるように、テンプレートのsso
セクションを編集して、replication_partner_hostname
パラメータを削除します。"sso": { "__comments": [ This is the first instance (M1) vCenter Server management node, with "first_instance" set to "true" and "replication_partner_hostname" removed. ], "first_instance": true }
-
残りの vCenter Serverインスタンス ( M2) については、
first_instance
パラメータがfalse
に設定されるようにテンプレートのsso
セクションを編集し、2 番目のノードをレプリケートする vCenter Server インスタンスの FQDN または IP アドレスを指定します。レプリケーション パートナーは、バージョン 7.0に移行した最初の vCenter Server インスタンス ( M1) です。これは Platform Services Controller インスタンスと統合されています。"sso": { "__comments": [ This is the second instance (M2) vCenter Server management node, with "first_instance" set to "false" and "replication_partner_hostname" set to the hostname of the replication partner.], "first_instance": false, "replication_partner_hostname": "FQDN_or_IP_address"
- JSON テンプレートの残りの構成パラメータを指定し、CLI を使用して vCenter Serverをバージョン7.0 に移行します。Windows からアプライアンスへの vCenter Server の CLI による移行の実行を参照してください。
- トポロジ内のすべての vCenter Serverインスタンスを正常に移行した後、Platform Services Controller インスタンスを廃止します。Platform Services Controllerの廃止を参照してください。
重要: トポロジ内のすべての vCenter Serverインスタンスを移行して統合した後にのみ、 Platform Services Controller インスタンスを廃止します。