vSphere Lifecycle Manager ベースラインは、その内容に応じて、アップグレード、パッチ、拡張機能のベースラインになります。これらのタイプのベースラインを使用して、対象のインベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態を確認し、非準拠のオブジェクトを修正できます。

アップグレード ベースライン

ホストのアップグレード ベースラインは、環境内のホストをどのバージョンにアップグレードするかを定義します。vSphere Lifecycle Manager7.0 では、ESXi ホストをバージョン 6.5 および 6.7 から ESXi7.0 にアップデートできます。ESXi 5.x、ESXi 6.5、または ESXi 6.7 へのホストのアップグレードは、サポートされていません。

アップグレード ベースラインを作成するには、最初に ESXi ISO イメージを vCenter Server インベントリにインポートする必要があります。

パッチ ベースライン

パッチ ベースラインは、所定のホストに適用する必要がある複数のパッチを定義します。パッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。

ベースライン 説明
動的パッチ ベースライン ベースラインにパッチを含めるための基準を指定します。ベースラインに含まれるのは、基準を満たすパッチだけです。vSphere Lifecycle Manager デポで適用可能なパッチのセットが変化すると、動的ベースラインも同様にアップデートされます。パッチは、ベースラインから手動で追加したり除外したりすることができます。
固定パッチ ベースライン vSphere Lifecycle Manager デポで利用可能なパッチのセット全体から、パッチを手動で選択します。

拡張機能ベースライン

拡張機能ベースラインには、ESXi ホスト用の追加のソフトウェア モジュール(デバイス ドライバなど)が含まれています。この追加のソフトウェアは、VMware ソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェアです。エクステンション ベースラインを使用すると追加モジュールをインストールすることができ、パッチ ベースラインを使用するとインストールしたモジュールを更新できます。

このようなソフトウェアがないホストには拡張機能がインストールされ、すでにインストールされているホストにはパッチが適用されます。ESXi ホストのすべてのサードパーティ製ソフトウェアはホスト拡張機能として分類されますが、拡張機能はサードパーティ製ソフトウェアだけに限られたものではありません。