コンプライアンス状態は、添付されたベースラインまたはベースライン グループに対してインベントリ オブジェクトのコンプライアンス チェックを開始した後に計算されます。ベースラインおよびベースライン グループのコンプライアンス状態は、オブジェクトに添付されているベースラインまたはベースライン グループに含まれるパッチ、拡張機能、アップグレードの適用可能性に応じて決まります。単一のホストのコンプライアンス状態は、そのホストに添付されているすべてのベースラインおよびベースライン グループのコンプライアンス状態に応じて決まります。
準拠
準拠状態は、添付されたベースライン グループ内のすべてのベースラインと、添付されたベースライン内のすべてのパッチ、拡張機能、およびアップグレードに vSphere オブジェクトが準拠していることを示します。準拠状態にこれ以降の操作は必要ありません。ベースラインにターゲット オブジェクトと関連付けられていないパッチまたはアップグレード、個別のアップデート、およびそれらが含まれているベースラインまたはベースライン グループが含まれている場合、そのベースラインは適用対象でないと見なされ、準拠と示されます。また、ホストにサポートされない旧式の状態の拡張機能またはパッチが含まれているパッチ ベースラインが添付されたホストも、準拠となります。
- ターゲット オブジェクトは、ベースラインまたはベースライン グループ内のすべての更新がターゲット オブジェクトにインストールされている、ホストにサポートされない旧式である、またはターゲット オブジェクトに適用可能でない、いずれかの場合に、ベースラインおよびベースライン グループに準拠します。
- ベースライン内のアップデートは、ターゲット オブジェクト上にインストールされている、またはオブジェクトに適用可能でない場合に準拠しています。
非準拠
非準拠状態は、ベースライン グループ内の 1 つ以上のベースライン、またはベースライン内の 1 つ以上のパッチ、拡張機能、またはアップグレードが対象オブジェクトに適用可能であるが、対象マシンにインストールされていない（見つからない）ことを意味します。準拠させるために、ターゲット オブジェクトを修正する必要があります。
ベースラインに非準拠のアップデートがある場合、ベースライン全体の状態が非準拠になります。ベースライン グループに非準拠のベースラインがある場合、そのベースライン グループ全体の状態が非準拠になります。非準拠状態は、互換性なし、不明、または準拠の各状態に優先します。
不明
ベースラインまたはベースライン グループを vSphere オブジェクトに添付し、そのオブジェクトに対してコンプライアンス チェックを開始しない場合、ベースラインまたはベースライン グループに対する vSphere オブジェクトの状態は不明になります。この状態は、コンプライアンス チェックが必要であること、コンプライアンス チェックが失敗したこと、またはサポートされていないプラットフォームでコンプライアンス チェックを開始したことを示しています。
ベースラインに準拠状態と不明状態のアップデートが含まれている場合、ベースライン全体の状態は不明になります。ベースライン グループに不明状態のベースラインと準拠状態のベースラインが含まれている場合、ベースライン グループ全体の状態は不明になります。不明なコンプライアンス状態は、準拠状態に優先します。
互換性なし
互換性なし状態は、注意とその後の対応が必要です。さらに調査して互換性がない理由を判断する必要があります。この状態のオブジェクトは修正できますが、操作が成功しない可能性があります。ほとんどの場合、vSphere Lifecycle Managerは互換性なし状態について十分な詳細情報を提供します。
ベースラインに互換性なし、準拠、および不明な状態のアップデートが含まれている場合、そのベースライン全体の状態は互換性なしになります。ベースライン グループに互換性なし、不明、および準拠のベースラインが含まれている場合、ベースライン グループ全体の状態は互換性なしになります。互換性なしのコンプライアンス状態は、準拠および不明なコンプライアンス状態に優先します。
