ベースラインからイメージに切り替えるには、クラスタを管理する vSphere Lifecycle Manager イメージを設定またはインポートする必要があります。移行の一環として、イメージを設定する前に、vCenter Server は、クラスタが vSphere Lifecycle Manager イメージを使用できるかどうかを確認する自動タスクをトリガーします。

[単一イメージでの管理対象クラスタの資格の確認] タスクは、クラスタがベースラインを基準にして修正されないようにし、vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するためのすべての要件が満たされているかどうかを確認します。

また、このタスクは、スタンドアローンの VIB を確認し、クラスタで統合されていないソリューションが有効でないことを確認します。統合されていないソリューションがクラスタで有効な場合は、 vSphere Lifecycle Manager イメージの使用に切り替えることができない場合があります。
注: サードパーティ製品またはソリューションを使用する場合は、それぞれのソリューションが vSphere Lifecycle Manager と連携するかどうかをサードパーティ ソフトウェア ベンダーに確認する必要があります。

このタスクは、エラー、警告、情報の3種類の通知を返します。

エラー

クラスタにステートフルでないホスト、または 7.0 以降の互換性のある ESXi バージョンではないホストが 1 台以上含まれている場合、[単一イメージでの管理対象クラスタの資格の確認] タスクによりエラーが報告されます。

また、クラスタ内に統合されていないソリューションの VIB が含まれている場合は、[単一イメージでの管理対象クラスタの資格の確認] によりエラーが返されます。その場合は、統合されていないソリューションを無効にしてから、移行を再試行する必要があります。

警告

クラスタにスタンドアローンの VIB または不明な VIB のあるホストが 1 台以上含まれている場合、[単一イメージでの管理対象クラスタの資格の確認] タスクにより警告が発行されます。警告は vSphere Lifecycle Manager イメージの使用への移行をブロックしませんが、特別な注意またはユーザー操作が必要です。

たとえば、クラスタ内のホストにスタンドアローンの VIB(vSphere Lifecycle Manager デポでコンポーネントが利用可能なドライバなど)が含まれる場合、警告通知が表示されます。VIB を保持する場合は、それぞれのコンポーネントを vSphere Lifecycle Manager イメージに追加する必要があります。そうしないと、修正時にスタンドアローンの VIB が削除されます。

クラスタ内のホストに不明な VIB が含まれている場合も警告が表示されます。不明な VIB は、vSphere Lifecycle Manager デポに利用可能なコンポーネントがない、スタンドアローンの VIB です。vSphere Lifecycle Manager が不明な VIB を検出した場合は、VIB を含むコンポーネントを vSphere Lifecycle Manager デポにインポートして、移行を再開する必要があります。そうしないと、修正時に不明な VIB が削除されます。

情報

[単一イメージでの管理対象クラスタの資格の確認] タスクでは、クラスタにスタンドアローンの VIB を持つホストが 1 台以上含まれている場合に情報通知を提供しますが、追加のアクションを実行せずにクラスタの vSphere Lifecycle Manager イメージの設定を続けることができます。

たとえば vSphere HA や vSAN などの統合ソリューションでクラスタが有効な場合、情報通知が表示されます。