Remote Office Branch Office (ROBO) 環境内のクラスタは、vCenter ServervSphere Lifecycle Manager デポにアクセスする代わりに、自身のローカル デポからデータをダウンロードすることができます。イメージを使用するすべてのクラスタでローカル デポを使用するように vSphere Lifecycle Managerを設定できます。

ROBO クラスタとは、インターネットのアクセスが制限されているか、アクセスできない、またはvCenter Serverへの接続が制限されているクラスタのことです。したがって、ROBO 環境内のクラスタでは、コンプライアンス チェック、修正の事前チェック、修正操作中に vSphere Lifecycle Managerデポへのアクセスが制限される可能性があります。

vSphere Lifecycle Managerイメージを使用すると、ROBO クラスタのローカル デポを使用して、コンプライアンス チェック、修正の事前チェック、および修正タスクの実行中に、ローカル デポを使用するようにvSphere Lifecycle Manager を設定できます。vSphere Lifecycle Managerデポはローカル デポによってオーバーライドされます。ROBO クラスタでローカル デポを使用すると、時間とネットワーク帯域幅が節約されます。

単一のイメージを使用して管理するクラスタごとに、デフォルトのvSphere Lifecycle Managerデポではなく、複数のローカル デポを追加して使用することができます。設定したデポのオーバーライドを削除することもできます。クラスタでデポのオーバーライドがアクティブになっていない場合、クラスタは vCenter Serverの一般的な vSphere Lifecycle Manager デポを使用します。

前提条件

  • クラスタが接続できるオンライン デポをセットアップします。
  • vSphere Lifecycle Managerイメージからコンポーネントを含むオフライン バンドルをエクスポートし、そのオフライン バンドルをターゲットのローカル デポにインポートします。
  • 適切な権限があることを確認します。イメージを使用するための vSphere Lifecycle Manager の権限を参照してください。

手順

  1. vSphere Clientで、単一のイメージを使用して管理するクラスタに移動します。
  2. [更新] タブで [ホスト] > [イメージ] の順に選択します。
  3. [イメージのコンプライアンス] カードで水平方向の省略符号をクリックし、[デポのオーバーライドの管理] を選択します。
    [デポのオーバーライドの管理] ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. タスクを選択します。
    オプション 説明
    デポのオーバーライドの追加 ローカル デポの URL またはファイル パスを入力して、[追加] をクリックします。

    [デポのオーバーライド URL] リストにデポが追加されます。

    デポのオーバーライドの削除 リスト内のデポのオーバーライドにある水平方向の省略符号アイコンをクリックして、[削除] をクリックします。

    [デポのオーバーライド URL] リストからデポが削除されます。

  5. [閉じる] をクリックします。

結果

クラスタでデポのオーバーライドがアクティブな場合は、 [イメージのコンプライアンス] ペインに通知が表示されます。