クラスタを構成するときには、一部の vSphere 機能は Fault Tolerance に組み込むことができないことを理解しておく必要があります。

vSphere の次の機能は、フォールト トレランス対応の仮想マシンに対してサポートされていません。

注: vSphere 7.0 Update 2 より前のリリースでは、vSphere 仮想マシンの暗号化は FT でサポートされませんでした。
  • スナップショット。仮想マシンで Fault Tolerance を有効にする前に、スナップショットを削除またはコミットしておく必要があります。また、Fault Tolerance が有効になっている仮想マシンでスナップショットを作成することはできません。
    注: vStorage APIs - Data Protection (VADP) のバックアップで作成されたディスク専用スナップショットは、Fault Tolerance によってサポートされています。ただし、レガシー FT は VADP をサポートしていません。
  • Storage vMotion。Fault Tolerance がオンになった仮想マシンに対して、Storage vMotion を起動することはできません。ストレージを移行するには、Fault Tolerance を一時的にオフにして、ストレージの vMotion アクションを実行します。この処理が終了したら、Fault Tolerance をもう一度オンにすることができます。
  • リンク クローン。リンク クローンの仮想マシンで Fault Tolerance を使用したり、Fault Tolerance が有効になっている仮想マシンからリンク クローンを作成したりすることはできません。
  • Virtual Volumes データストア。
  • ストレージベース ポリシー管理。ストレージ ポリシーは、vSAN ストレージにはサポートされます。
  • I/O フィルタ。
  • TPM。
  • VBS が有効にされた仮想マシン。