スナップショットを作成する場合は、仮想マシン設定および仮想ディスクの状態を取得します。メモリ スナップショットを作成する場合、仮想マシンのメモリ状態も取得します。これらの状態は、仮想マシンのベース ファイルにあるファイルに保存されます。

スナップショット ファイル

スナップショットは、サポートされているストレージ デバイスに保存されているファイルで構成されます。スナップショットの作成操作により、vmdk-delta.vmdk.vmsd、および.vmsn の各ファイルが作成されます。デフォルトでは、最初のディスクとすべての差分ディスクは基本の .vmdk ファイルと一緒に保存されています。.vmsd および .vmsn ファイルは仮想マシンのディレクトリに保存されています。

差分ディスク ファイル
ゲスト OS による書き込みが可能な .vmdk ファイル。差分ディスクは、仮想ディスクの現在の状態と、以前スナップショットを作成した時点の状態の違いを表します。スナップショットを作成すると、その時点の仮想ディスクの状態が保持され、ゲスト OS によるスナップショットへの書き込みは停止されます。これを利用して、差分ディスクまたは子ディスクが作成されます。

差分ディスクには、2 つのファイルが含まれます。1 つはサイズの小さい記述子ファイルであり、構造や子と親の関係情報など、仮想ディスクに関する情報が含まれます。もう 1 つは、raw データが格納された対応するファイルです。

差分ディスクを構成するファイルは、子ディスクまたは redo ログと呼ばれます。
フラット ファイル
基本ディスクを構成する 2 つのファイルの 1 つである -flat.vmdk ファイル。フラット ディスクには、基本ディスクの生データが含まれています。このファイルは、データストア ブラウザでは個別のファイルとして表示されません。
データベース ファイル
仮想マシンのスナップショット情報を格納する .vmsd ファイル。このファイルは、スナップショット マネージャにとっての第一の情報ソースです。このファイルには、スナップショット間、および各スナップショットの子ディスク間の関係を定義する行エントリが含まれています。
メモリ ファイル
仮想マシンのアクティブな状態を格納する .vmsn ファイル。仮想マシンのメモリ状態を取得すると、パワーオン状態の仮想マシンの状態に戻すことができます。メモリなしのスナップショットでは、パワーオフ状態の仮想マシンの状態にのみ戻せます。メモリ スナップショットの方が、メモリなしのスナップショットより作成に時間がかかります。ESXi ホストによるメモリのディスクへの書き込みにかかる時間は、仮想マシンで使用されるように構成されているメモリの量によって異なります。

[スナップショットの作成] 操作により、.vmdk-delta.vmdkvmsd、および vmsn の各ファイルが作成されます。

ファイル 説明
vmname-number.vmdk および vmname-number-delta.vmdk スナップショット ファイルでは、仮想ディスクの現在の状態と、以前スナップショットを作成した時点の状態の違いを表すことができます。

ファイル名には、S1vm-000001.vmdkという構文が使用されます。S1vm は仮想マシンの名前を表し、000001 はディレクトリにすでに存在しているファイルに基づいた 6 桁の数字を表します。この数字では、仮想マシンに添付されたディスク数は考慮されません。

vmname.vmsd 仮想マシンのスナップショット情報を格納するデータベースであり、スナップショット マネージャの第一の情報ソースです。
vmname.Snapshotnumber.vmsn スナップショットの作成時の仮想マシンのメモリ状態。ファイル名には、S1vm.snapshot1.vmsnという構文が使用されます。S1vm は仮想マシン名を表し、snapshot1 は最初のスナップショットを表します。
注: .vmsn ファイルは、メモリを選択するかどうかに関係なく、スナップショットを作成するたびに作成されます。メモリなしの場合の .vmsn ファイルは、メモリありの場合より小さくなります。