vCenter Server の詳細設定で、イベント バースト フィルタの基本設定および詳細設定を実行できます。
バースト フィルタは、次のように設定できます。
- [有効]:
compressToDb
または compressToSyslog
が有効になっている場合、バースト フィルタはバーストを検出し、それに対応するイベントをポストして、データベースに保存する前またはリモート Syslog サーバに送信する前にイベントを統合します。
- [無効]:バースト フィルタは、バーストを検出せず、それに対応するイベントをポストしません。また、データベースに保存する前またはリモート Syslog サーバに送信する前にイベントを統合しません。
compressToDb
と compressToSyslog
の両方が無効になっている場合、バースト フィルタはバーストを検出し、それに対応するイベントをポストしますが、イベントの統合はしません。
手順
- vSphere Client で、vCenter Server インスタンスに移動します。
- [構成] タブを選択します。
- [詳細設定]
- [編集] をクリックします。
- 表のヘッダーの [名前] 列にあるフィルタ テキスト ボックスをクリックします。vpxd.event を力して [Enter] キーを押します。
- 基本設定の場合は、次の手順を実行します。
- vpxd.event.burstFilter.compressToDbオプションを有効または無効にします。
このオプションを使用すると、データベース内のイベントのバーストを圧縮できます。この設定のデフォルト値は「有効」です。
- vpxd.event.burstFilter.compressToSyslogオプションを有効または無効にします。
このオプションを使用すると、Syslog サーバ内のイベントのバーストを圧縮できます。この設定のデフォルト値は「無効」です。
- バースト設定は、[詳細設定] のデフォルト値では表示されません。ただし、設定のキーと値を入力して有効にすることができます。
注: 詳細設定に対して追加または変更を行うと、環境が不安定になる可能性があります。追加した設定パラメータは削除できません。
- キーと値を設定して config.vpxd.event.burstFilter.enabled オプションを有効にします。
このパラメータにより、VC データベースと Syslog でバースト検出が有効になります。
バースト フィルタを無効にすると、バーストは検出されず、イベントがデータベースまたはリモート Syslog サーバに保存されるとき、デフォルトでは圧縮されません。デフォルト値は「有効」です。
- キーと値を設定して config.vpxd.event.burstFilter.rateEvents オプションを有効にします。
イベントの数を設定し、それを超えるとバーストが検出されるようにすることができます。設定した制限に達すると、イベント シーケンスが 1 つのバーストと見なされ、VC データベースに保存される際に圧縮されます。デフォルト値は 30 です。デフォルト設定の場合、最初の 30 件のイベントは圧縮されません。これらはバーストの検出に使用されます。最初の 30 件よりも後のイベントは、バーストが検出されると、複数のイベントが統合された 1 件のイベントとその数に置き換えられます。
注: アラームや
EventManager
プロパティ コレクタの更新など、イベントのリアルタイムのストリームは圧縮されません。
- キーと値を設定して config.vpxd.event.burstFilter.rateSeconds オプションを有効にします。
このパラメータでは、直近のイベントが発生してからデータが保存されるまでの秒数を設定できます。値を大きくすると、
バースト フィルタのキャッシュに対する負荷は高くなり、イベントの受信フローが一定でない場合でもバーストが検出されます。値を小さくすると、
バースト フィルタのキャッシュに対する負荷は低くなり、受信イベントが一時停止するとバーストが検出されない可能性があります。デフォルト値は 30 秒です。
- キーと値を設定して config.vpxd.event.burstFilter.cacheSize オプションを有効にします。
バースト フィルタによって追跡される一意のイベントの数。キャッシュがいっぱいになると、バースト フィルタは新たな一意の受信イベントの監視を停止し、イベントをそのまま VC データベースおよび Syslog に渡します。デフォルト値は 128000 です。
注: デフォルトよりも小さい値に設定すると、メモリ占有量が減少しますが、大規模なインベントリでバーストを検出するキャパシティも減少します。
- キーと値を設定して config.vpxd.event.burstFilter.whitelist オプションを有効にします。
許可リストで指定されたイベントを除くすべてのタイプのイベントを圧縮するように、バースト フィルタを構成できます。このパラメータにより、イベント タイプを区別できます。
バースト フィルタにより、監視からいくつかのイベント タイプを除外できます。デフォルト値は
"vim.event.UserLoginSessionEvent;"vim.event.UserLogoutSessionEvent"
です。
- キーと値を設定して config.vpxd.event.burstFilter.compressRatio オプションを有効にします。
バースト フィルタによるイベントの圧縮が始まると、バーストが終了したとき、または指定されたイベント数ごとに、圧縮されたイベントがポストされます。バーストが複数の日にまたがって発生する場合は、すべてのバーストが終了するまでミュートされるのではなく、一部のイベントがポストされます。デフォルト値は 3600 です。イベントは 3,600 件のイベントごとに記録されます。
注: すべての変更を有効にするには、
vmware-vpxd サービスを再起動します。
vSphere Client でサービスを再起動する方法の詳細については、『
vCenter Server およびホスト管理』を参照してください。