vSphere の統計サブシステムは、インベントリ オブジェクトのリソース使用量に関するデータを収集します。さまざまなメトリックに関するデータが頻繁に収集され、処理され、vCenter Server のデータベースにアーカイブされます。統計情報には、コマンドライン監視ユーティリティを使用するか、vSphere Client のパフォーマンス チャートを表示してアクセスできます。
カウンタおよびメトリック グループ
vCenter Server システムとホストは、統計情報の照会にデータ カウンタを使用します。データ カウンタとは、特定のインベントリ オブジェクトまたはデバイスに関連する情報の単位です。カウンタごとに、メトリック グループ内で異なる統計データを収集します。たとえばディスク メトリックには、ディスク読み取り速度、ディスク書き込み速度、およびディスク使用量のデータを収集するデータ カウンタがそれぞれあります。各カウンタの統計は指定された収集間隔の後にロールアップされます。各データ カウンタはいくつかの属性で構成され、その属性によって収集する統計値が決定されます。
パフォーマンス メトリックの完全なリストおよび説明については、『vSphere API リファレンス』 を参照してください。
収集レベルおよび収集間隔
収集レベルによって、各収集間隔でデータを収集するカウンタの数が決まります。収集間隔によって、統計が集計、計算、ロールアップ、および vCenter Server データベースにアーカイブされる期間が決まります。収集間隔および収集レベルを指定することで、収集して vCenter Server のデータベースに保存する統計データの量も決定できます。
データの可用性
リアルタイム データがパフォーマンス チャートに表示されるのは、パワーオンされているホストおよび仮想マシンについてのみです。履歴データはサポート対象のすべてのインベントリ オブジェクトに関して表示されますが、ある状況下では表示されない場合もあります。