ESXi Shell を使用して esxtop ユーティリティを実行すると、ESXi ホストの管理インターフェイスと通信できます。root ユーザー権限が必要です。
esxtop ユーティリティ
esxtop ユーティリティを使用するには、必要なオプションを指定して次のコマンドを入力します。
esxtop [-h] [-v] [-b] [-l] [-s] [-a] [-c config file] [-R vm-support_dir_path] [-d delay] [-n iterations] [-export-entity entity-file] [-import-entity entity-file]
コマンドライン ヘルプ オプション | 説明 |
---|---|
-h | このヘルプ メニューを表示します。 |
-v | バージョンを表示します。 |
-b | バッチ モードを有効にします。 |
-l | esxtop オブジェクトを最初のスナップショット内の使用可能なオブジェクトにロックします。 |
-s | セキュア モードを有効にします。 |
-a | すべての統計情報を表示します。 |
-c | esxtop 構成ファイル(デフォルトでは .esxtop60rc)を設定します。 |
-R | 再生モードを有効にします。 |
-d | 更新から次の更新までの遅延時間を秒単位で設定します。 |
-n | esxtop を n 回のみ実行します。esxtop を期限の制限なく実行するには、-n infinity を使用します。 |
-u | サーバ全体の物理 CPU 統計情報を抑止します。 |
例:
[root@localhost:~] esxtop
上記のコマンドを実行すると、デフォルトで esxtop の対話型画面が開きます。
[root@localhost:~] esxtop -b -a -d 10 -n 3 > /vmfs/volumes/localhost/test.csv
上記のコマンドは、すべてのカウンタについて、10 秒間隔で更新しながら 3 回、バッチ モードの esxtop を実行します。出力は test.csv ファイルに書き込まれ、Windows Perfmon などの他のツールで開くことができます。
esxtop の構成
esxtop ユーティリティは、ESXi システム上の .esxtop50rc からデフォルト構成を読み取ります。この構成ファイルは、9 つの行で構成されます。
最初の 8 行には、CPU、メモリ、ストレージ アダプタ、ストレージ デバイス、仮想マシン ストレージ、ネットワーク、割り込み、および CPU 電力の各パネルにどのフィールドをどの順序で表示するかを指定する小文字と大文字があります。これらの文字は、それぞれの esxtop パネルのフィールド パネルまたは順序パネル内の文字に対応します。
9 行目には、ほかのオプションについての情報が含まれます。最も重要な点は、構成をセキュア モードで保存した場合、.esxtop50rc ファイルの 7 行目から s を削除しないとインセキュアな esxtop を得られないことです。値は、更新間の遅延時間を指定します。対話モードと同様に、c、m、d、u、v、n、I、または p と入力することで、esxtop が起動するパネルが決まります。
注:
.esxtop50rc ファイルを編集しないでください。代わりに、実行中の
esxtop プロセス内でフィールドと順序を選択し、変更を加え、
W 対話コマンドを使用してこのファイルを保存してください。