分散ポート グループのネットワーク トラフィックをリンク集約グループ (LAG) に移行するには、Distributed Switch で LAG を作成します。
手順
- vSphere Client で、Distributed Switch に移動します。
- [構成] タブの [設定] を展開し、[LACP] を選択します。
- [新規リンク集約グループ] アイコンをクリックします。
- 新しい LAG に名前を付けます。
- LAG にポート数を設定します。
物理スイッチの LACP ポート チャネルのポート数と同じ数を LAG に設定します。LAG ポートには、Distributed Switch のアップリンクと同じ機能があります。LAG では、すべての LAG ポートで 1 つの NIC チームが形成されます。
- LAG の LACP ネゴシエーション モードを選択します。
オプション |
説明 |
アクティブ |
LAG ポートはすべてアクティブ ネゴシエーション モードとなります。LAG ポートは、LACP パケットを送信して、物理スイッチ上の LACP ポート チャネルとのネゴシエーションを開始します。 |
パッシブ |
LAG ポートはパッシブ ネゴシエーション モードとなります。LAG ポートは、受信する LACP パケットには応答しますが、LACP ネゴシエーションを開始することはありません。 |
物理スイッチ上の LACP が有効なポートがアクティブ ネゴシエーション モードのときは、LAG ポートをパッシブ モードに設定できます。また、その逆も可能です。
- LACP で定義されているハッシュ アルゴリズムの中からロード バランシング モードを選択します。
注: ハッシュ アルゴリズムは、物理スイッチ上の LACP ポート チャネルに設定したハッシュ アルゴリズムと同じにする必要があります。
- リンク集約のタイムアウト モードを選択します。
LACP PDU の定期的な送信は、LACP タイムアウトの環境設定に応じて高速または低速で実行されます。高速タイムアウトの場合、PDU は 1 秒ごとに送信されますが、低速タイムアウトの場合、PDU は 30 秒ごとに送信されます。デフォルト設定は低速タイムアウトです。
注: 高速タイムアウトは、Distributed Switch バージョン 7.0.2 以降でのみサポートされます。
- LAG の VLAN ポリシーと NetFlow ポリシーを設定します。
このオプションは、アップリンク ポート グループ上でアップリンク ポートごとの VLAN ポリシーと NetFlow ポリシーのオーバーライドが有効になっている場合にアクティブになります。LAG に VLAN ポリシーと NetFlow ポリシーを設定すると、アップリンク ポート グループ レベルでこのポリシー セットがオーバーライドされます。
- [OK] をクリックします。
結果
新しい LAG は、分散ポート グループのチーミングおよびフェイルオーバーの順序では使用されません。また、LAG ポートには、物理 NIC は割り当てられていません。
スタンドアロン アップリンクと同様に、Distributed Switch に関連付けられているすべてのホストに LAG が提示されます。たとえば、Distributed Switch のポートを 2 つ使用する LAG1 を作成すると、Distributed Switch に関連付けられたすべてのホストにこの LAG1 が作成されます。
次のタスク
分散ポート グループのチーミング構成およびフェイルオーバー構成で LAG をスタンバイとして設定します。この方法で、ネットワーク接続を切断せずに LAG にネットワーク トラフィックを移行できる中間構成を作成します。