分散ポート グループのネットワーク トラフィックをリンク集約グループ (LAG) に移行するには、Distributed Switch で LAG を作成します。

手順

  1. vSphere Client で、Distributed Switch に移動します。
  2. [構成] タブの [設定] を展開し、[LACP] を選択します。
  3. [新規リンク集約グループ] アイコンをクリックします。
  4. 新しい LAG に名前を付けます。
  5. LAG にポート数を設定します。
    物理スイッチの LACP ポート チャネルのポート数と同じ数を LAG に設定します。LAG ポートには、Distributed Switch のアップリンクと同じ機能があります。LAG では、すべての LAG ポートで 1 つの NIC チームが形成されます。
  6. LAG の LACP ネゴシエーション モードを選択します。
    オプション 説明
    アクティブ LAG ポートはすべてアクティブ ネゴシエーション モードとなります。LAG ポートは、LACP パケットを送信して、物理スイッチ上の LACP ポート チャネルとのネゴシエーションを開始します。
    パッシブ LAG ポートはパッシブ ネゴシエーション モードとなります。LAG ポートは、受信する LACP パケットには応答しますが、LACP ネゴシエーションを開始することはありません。
    物理スイッチ上の LACP が有効なポートがアクティブ ネゴシエーション モードのときは、LAG ポートをパッシブ モードに設定できます。また、その逆も可能です。
  7. LACP で定義されているハッシュ アルゴリズムの中からロード バランシング モードを選択します。
    注: ハッシュ アルゴリズムは、物理スイッチ上の LACP ポート チャネルに設定したハッシュ アルゴリズムと同じにする必要があります。
  8. リンク集約のタイムアウト モードを選択します。
    LACP PDU の定期的な送信は、LACP タイムアウトの環境設定に応じて高速または低速で実行されます。高速タイムアウトの場合、PDU は 1 秒ごとに送信されますが、低速タイムアウトの場合、PDU は 30 秒ごとに送信されます。デフォルト設定は低速タイムアウトです。
    注: 高速タイムアウトは、Distributed Switch バージョン 7.0.2 以降でのみサポートされます。
  9. LAG の VLAN ポリシーと NetFlow ポリシーを設定します。
    このオプションは、アップリンク ポート グループ上でアップリンク ポートごとの VLAN ポリシーと NetFlow ポリシーのオーバーライドが有効になっている場合にアクティブになります。LAG に VLAN ポリシーと NetFlow ポリシーを設定すると、アップリンク ポート グループ レベルでこのポリシー セットがオーバーライドされます。
  10. [OK] をクリックします。

結果

新しい LAG は、分散ポート グループのチーミングおよびフェイルオーバーの順序では使用されません。また、LAG ポートには、物理 NIC は割り当てられていません。

スタンドアロン アップリンクと同様に、Distributed Switch に関連付けられているすべてのホストに LAG が提示されます。たとえば、Distributed Switch のポートを 2 つ使用する LAG1 を作成すると、Distributed Switch に関連付けられたすべてのホストにこの LAG1 が作成されます。

次のタスク

分散ポート グループのチーミング構成およびフェイルオーバー構成で LAG をスタンバイとして設定します。この方法で、ネットワーク接続を切断せずに LAG にネットワーク トラフィックを移行できる中間構成を作成します。