vSphere 6.5 以降では、特定の構成を満たした環境に限り、PVRDMA がサポートされます。
サポートされる構成
vSphere 6.5 以降で PVRDMA を使用するには、使用している環境がいくつかの構成要件を満たす必要があります。
コンポーネント | 要件 |
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vSphere |
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物理ホスト |
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ホスト チャネル アダプタ (HCA) |
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仮想マシン |
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ゲスト OS |
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物理ホストおよび HCA が ESXi リリースと互換性があることを確認するには、『VMware 互換性ガイド』を参照してください。
PVRDMA 名前空間のサポート
vSphere 7.0 より前のリリースでは、vMotion を使用して物理ホスト サーバ間で仮想マシンを移動した後に仮想マシンが操作を再開した場合、PVRDMA は基盤となるハードウェアのパブリック リソース識別子を仮想化することにより、同じパブリック識別子を持つ物理リソースを割り当てることができるようにしていました。この操作を行うために、PVRDMA はリソースを作成するときに、仮想リソースから物理リソースへの識別子変換を複数のピアに分散して行っていました。その結果、大量のリソースを作成するときに大きなオーバーヘッドが追加で発生することがありました。
PVRDMA 名前空間は、識別子の割り当てを調整せずに複数の仮想マシンを共存させることで、これらの追加のオーバーヘッドを防止します。各仮想マシンの RDMA ハードウェアに隔離された識別子名前空間が割り当てられるため、いずれの仮想マシンも、ほかの仮想マシンと競合することなく、同じ範囲内の識別子を選択できます。物理リソース識別子は vMotion を実行した後も変更されなくなったため、仮想リソースから物理リソースへの識別子変換は不要になりました。
仮想マシン ハードウェア バージョン 17 以降を使用している場合、vSphere 7.0 以降では PVRDMA 名前空間が自動的に有効になります。基盤となるハードウェアでも PVRDMA 名前空間がサポートされている必要があります。環境のハードウェアで PVRDMA 名前空間を有効にする方法については、RDMA ベンダーのドキュメントを参照してください。
PVRDMA ネイティブ エンドポイントのサポート
PVRDMA ネイティブ エンドポイントは、vSphere 7.0 Update 1 以降のリリースから、仮想マシン ハードウェアバージョン 18 以降でサポートされています。PVRDMA ネイティブ エンドポイントでは、PVRDMA は PVRDMA 以外のエンドポイントとの通信が可能です。PVRDMA ネイティブ エンドポイントを使用するには、PVRDMA 名前空間を有効にする必要があります。環境の特定のハードウェアで PVRDMA 名前空間を有効にする方法については、RDMA ベンダーのドキュメントを参照してください。
PVRDMA ネイティブ エンドポイントを使用するように仮想マシンを構成する必要があります。PVRDMA ネイティブ エンドポイントを使用する仮想マシンの構成を参照してください。