vSphere Clientを使用してデフォルトの VMware OUI から範囲ベースまたは接頭辞ベースの MAC アドレス割り当てに切り替えると、vSphere のデプロイ環境での MAC アドレスの重複の競合を回避または解決できます。

割り当て方法をデフォルトの VMware OUI から範囲ベースまたは接頭辞ベースの割り当てに変更するには、vSphere ClientvCenter Server インスタンスに利用できる [詳細設定] を使用します。

範囲ベースまたは接頭辞ベースの割り当てを VMware OUI 割り当てに戻したり、範囲ベースと接頭辞ベースの割り当てを切り替えるには、vpxd.cfg ファイルを手動で編集します。割り当てタイプの設定と変更を参照してください。

手順

  1. vSphere Clientで、vCenter Server インスタンスに移動します。
  2. [構成] タブの [設定] を展開し、[詳細設定] を選択します。
  3. [設定の編集] をクリックします。
  4. ターゲットの割り当てタイプのパラメータを追加または編集します。
    割り当てタイプを 1 つだけ使用します。
    • プリフィックス ベースの割り当てに変更します。
      キー 値の例
      config.vpxd.macAllocScheme.prefixScheme.prefix 005026
      config.vpxd.macAllocScheme.prefixScheme.prefixLength 23

      prefixおよび prefixLength で、新しく追加された vNIC の MAC アドレス プリフィックスの範囲が決まります。prefixvCenter Server インスタンスに関連する MAC アドレスの開始 OUI です。prefixLength で、プリフィックスの長さ (ビット数) が決まります。

      たとえば、テーブルの設定は 00:50:26 または 00:50:27 で始まる VM NIC MAC アドレスになります。

    • 範囲ベースの割り当てに変更します。
      キー 値の例
      config.vpxd.macAllocScheme.rangeScheme.range[X].begin 005067000000
      config.vpxd.macAllocScheme.rangeScheme.range[X].end 005067ffffff
      range[X]range[X] は範囲のシーケンス番号を表します。たとえば、range[0]0 は MAC アドレス割り当ての最初の範囲の割り当て設定を示します。
  5. [保存] をクリックします。