VoIP やストリーミング ビデオなど、特別な扱いが必要なトラフィックにルールの優先順位タグを割り当てます。ネットワーク プロトコル スタックのレイヤー 2 の CoS タグ、またはレイヤー 3 の DSCP タグで、仮想マシン、VMkernel アダプタ、物理アダプタのトラフィックにマーキングできます。
優先順位のタグ付けは、QoS の要求が高いトラフィックにマーキングするメカニズムです。この方法では、ネットワークがトラフィックのさまざまなクラスを認識できます。ネットワーク デバイスはトラフィックの優先順位と要件に従い、各クラスのトラフィックを処理します。
フローの重要度を上げたり下げたりするために、トラフィックに再度タグ付けすることもできます。低 QoS タグを使用すると、ゲストのオペレーティング システムのタグ付けされたデータを制限することができます。
手順
- Distributed Switch に移動し、分散ポートまたはアップリンク ポートに移動します。
- スイッチの分散ポートに移動するには、 をクリックし、リスト内の分散ポート グループをクリックして、[ポート] タブをクリックします。
- アップリンク ポート グループのアップリンク ポートに移動するには、 の順にクリックし、リストのアップリンク ポート グループをクリックして、[ポート] タブをクリックします。
- リストからポートを選択します。
- [トラフィックのフィルタリングとマーキング] タブを選択します。
- ポート レベルでトラフィックのフィルタリングとマーキングが有効になっていない場合は、[有効にして並べ替え] ボタンをクリックし、デフォルト設定をオーバーライドして、[すべてのトラフィック ルールを有効化] をクリックします。
グループ レベルでトラフィック ルールが有効になっている場合、ポートのデフォルト設定をオーバーライドすると、トラフィック ルールが自動的に有効になります。
- [追加]をクリックして新規ルールを作成するか、ルールを選択して [編集] をクリックし、ルールを編集します。
分散ポート グループまたはアップリンク ポート グループから継承したルールを変更できます。この方法では、ルールはポートの範囲内で固有になります。
- [ネットワーク トラフィック ルール] ダイアログ ボックスで、[アクション] ドロップダウン メニューから [タグ] オプションを選択します。
- ルールの範囲内で優先順位タグをトラフィックに設定します。
オプション |
説明 |
CoS 値 |
ネットワーク レイヤー 2 の CoS 優先順位タグを使用して、ルールに一致するトラフィックにマークを付けます。 チェック ボックスをオンにして、 0 ~ 7 の値を入力します。 |
DSCP 値 |
ネットワーク レイヤー 3 の DSCP タグを使用して、ルールに関連付けられたトラフィックにマークを付けます。 チェック ボックスをオンにして、 0 ~ 63 の値を入力します。 |
- ルールを適用するトラフィックの種類を指定します。
データ フローがマーキングまたはフィルタリングされるルールの範囲内にあるかどうかを判断するため、vSphere Distributed Switch はトラフィックの方向や、ソースとターゲット、VLAN、次のレベルのプロトコル、インフラストラクチャのトラフィック タイプなどのプロパティを確認します。
- [トラフィック方向] ドロップダウン メニューで、トラフィックに入力または出力、あるいはその両方を選択すると、ルールはそれに一致するトラフィックを認識します。
トラフィック方向はトラフィックの入力と出力をどのように認識するかについても影響します。
- システム データ タイプ、レイヤー 2 のパケット属性、レイヤー 3 のパケット属性の修飾子を使用して、パケットをルールに一致させるために必要なプロパティを設定します。
修飾子はネットワーク レイヤーに関連する、一致する基準のセットを表します。システム データ タイプ、レイヤー 2 のトラフィック プロパティ、レイヤー 3 のトラフィック プロパティにトラフィックを一致させることができます。特定のネットワーク レイヤーに修飾子を使用するか、あるいは修飾子を組み合わせてより正確にパケットを一致させることができます。
- [ルール] ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックしてルールを保存します。