すべてのメンバー アップリンクに通常の VLAN トラフィック処理を構成するには、アップリンク ポートの VLAN ポリシーを設定する必要があります。親アップリンク ポート グループとは異なる方法でポートを通過する VLAN トラフィックを処理するには、アップリンクの VLAN ポリシーを設定する必要があります。

アップリンク ポート レベルで VLAN ポリシーを使用して VLAN ID のトランク範囲を物理ネットワーク アダプタに伝達し、トラフィックをフィルタリングします。物理ネットワーク アダプタは、アダプタが VLAN によるフィルタリングをサポートする場合にはほかの VLAN からパケットをドロップします。トランク範囲を設定すると、グループのアップリンク ポートではなく物理ネットワーク アダプタでトラフィックがフィルタリングされるため、ネットワーク パフォーマンスが向上します。

VLAN フィルタリングをサポートしない物理ネットワーク アダプタがある場合は、VLAN は依然として遮断されない可能性があります。この場合は、分散ポート グループまたは分散ポートに VLAN フィルタリングを構成します。

VLAN フィルタリングのサポートについては、アダプタ ベンダーの技術ドキュメントを参照してください。

前提条件

ポート レベルで VLAN ポリシーをオーバーライドするには、ポートレベルのオーバーライドを有効にします。ポート レベルでのネットワーク ポリシーのオーバーライドの構成を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、Distributed Switch に移動します。
  2. [ネットワーク] タブで、[アップリンク ポート グループ] をクリックします。
  3. アップリンク ポート グループまたはポート上の VLAN ポリシーに移動します。
    オプション 操作
    アップリンク ポート グループ
    1. リストのアップリンク ポート グループを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
    2. [VLAN] をクリックします。
    アップリンク ポート
    1. アップリンク ポート グループをダブルクリックします。
    2. [ポート] タブで、ポートを選択し、[分散ポート設定を編集します] タブをクリックします。
    3. [VLAN] をクリックし、[オーバーライド] を選択します。
  4. 物理ネットワーク アダプタに伝達する [VLAN トランクの範囲] の値を入力します。
    複数の範囲と個々の VLAN をトランキングする場合は、エントリをコンマで区切って入力します。
  5. [OK] をクリックします。