vSphere Distributed Switch への新規ホストの追加、スイッチへのネットワーク アダプタの接続、スイッチからのホストの削除を行うことができます。本番環境における Distributed Switch のホスト ネットワークの管理中には、仮想マシンおよび VMkernel サービスへのネットワーク接続を確立したままにしなければならない場合があります。
vSphere Distributed Switch へのホストの追加
Distributed Switch に新しいホストを追加する前に、環境の準備を検討します。
- 仮想マシン ネットワークに分散ポート グループを作成する。
- VMkernel サービスに分散ポート グループを作成する。たとえば、管理ネットワーク、vMotion、および Fault Tolerance に分散ポート グループを作成します。
- スイッチに接続するすべての物理 NIC に対して、Distributed Switch で十分なアップリンクを構成する。たとえば、Distributed Switch に接続するホストにそれぞれ 8 個の物理 NIC がある場合は、Distributed Switch で 8 個のアップリンクを構成します。
- 特定のネットワーク要件があるサービスに対して、Distributed Switch の構成が準備されていることを確認する。たとえば iSCSI には、iSCSI VMkernel アダプタを接続する分散ポート グループのチーミングおよびフェイルオーバー構成に特定の要件があります。
[ホストの追加と管理] ウィザードを使用すると、複数のホストを一度に追加できます。
vSphere Distributed Switch のネットワーク アダプタの管理
Distributed Switch にホストを追加したら、物理 NIC をスイッチのアップリンクに接続し、仮想マシンのネットワーク アダプタを構成し、VMkernel ネットワークを管理できます。
Distributed Switch の一部のホストがデータセンターの他のスイッチに関連付けられている場合は、Distributed Switch との間でネットワーク アダプタを移行できます。
仮想マシン ネットワーク アダプタまたは VMkernel アダプタを移行する場合は、移行先の分散ポート グループにアクティブなアップリンクが少なくとも 1 つ存在し、アップリンクがホストの物理 NIC に接続されていることを確認します。また、物理 NIC、仮想ネットワーク アダプタ、VMkernel アダプタを同時に移行することもできます。
物理 NIC を移行する場合は、ポート グループのトラフィックを処理するアクティブな NIC を少なくとも 1 つ残します。たとえば、VM Network ポート グループのトラフィックを vmnic0 と vmnic1 で処理する場合は、vmnic0 を移行し、vmnic1 はグループに接続したままにします。
VMkernel インターフェイスと物理 NIC の vSphere Distributed Switch への移行については、ビデオをご覧ください。
vSphere Distributed Switch からのホストの削除
Distributed Switch からホストを削除する前に、使用中のネットワーク アダプタを別のスイッチに移行する必要があります。
- 別の Distributed Switch にホストを追加するには、[ホストの追加と管理] ウィザードを使用して、ホストのネットワーク アダプタを新しいスイッチにまとめて移行できます。その後、現在の Distributed Switch からホストを安全に削除できます。
- ホスト ネットワークを標準スイッチに移行するには、ネットワーク アダプタを段階的に移行する必要があります。たとえば、各ホストの物理 NIC のうちスイッチに接続されているものを 1 つだけネットワーク接続が確立したままにして、他の物理 NIC を Distributed Switch から削除します。次に、物理 NIC を標準スイッチに接続し、VMkernel アダプタと仮想マシン ネットワーク アダプタをスイッチに移行します。最後に、Distributed Switch に接続したままにした物理 NIC を標準スイッチに移行します。