CPU アフィニティを使用する前に、いくつかの問題について検討する必要がある場合があります。

CPU アフィニティでの潜在的な問題には、次のようなものがあります。

  • マルチプロセッサ システムの場合、ESXi システムは自動ロード バランシングを実行します。仮想マシン アフィニティを手動で指定しないようにすると、プロセッサ間の負荷を均衡させるためのスケジューラの機能が向上します。
  • アフィニティは、仮想マシンに指定された予約とシェアを満たす ESXi ホストの機能を妨害する場合があります。
  • CPU アドミッション コントロールはアフィニティを考慮しないので、手動のアフィニティ設定を持つ仮想マシンは、予約を完全に受け取るとはかぎりません。

    手動のアフィニティ設定がない仮想マシンは、手動のアフィニティ設定がある仮想マシンから不都合な影響を受けません。

  • あるホストから別のホストへ仮想マシンを移動する場合、新しいホストの持つプロセッサの数が異なる場合があるので、アフィニティが適用しなくなることがあります。
  • NUMA スケジューラは、アフィニティを使用してすでに特定のプロセッサに割り当て済みの仮想マシンを管理できない場合があります。詳細については、『NUMA システムと ESXi の併用』を参照してください。
  • アフィニティは、マルチコア プロセッサまたはハイパースレッド プロセッサ上の仮想マシンをスケジュール設定するホストの機能に影響を及ぼすため、そういったプロセッサで共有されるリソースを最大限に活用できます。