DRS 移行のしきい値を使用すると、どの推奨を生成して適用するか (推奨に関与する仮想マシンが完全自動化モードの場合)、または表示するか (手動モードの場合) を指定できます。このしきい値は、仮想マシンの健全性を高めるために移行を推奨する上で、DRS の積極性をどの程度にするかを示す尺度です。
しきい値スライダを移動して、[保守的] から [積極的] までの 5 つの設定のうち、1 つを使用できます。積極性設定を高くすると、仮想マシンの健全性を高めるために DRS が移行を推奨する頻度が高くなります。[保守的] に設定すると、優先順位が最上位の推奨(必須の推奨)のみが生成されます。
推奨が優先順位レベルを取得したあと、そのレベルは設定した移行のしきい値と比較されます。優先順位レベルがしきい値の設定以下の場合、推奨が適用される (関連する仮想マシンが完全自動化モードの場合) か、ユーザーの確認のために表示されます (手動モードまたは一部自動化モードの場合)。
DRS スコア
個々の移行の推奨は、実行効率を測定する仮想マシン健全性メトリックを使用して計算されます。このメトリックは、vSphere Client にあるクラスタの [サマリ] タブに DRS スコアとして表示されます。DRS ロード バランシングの推奨は、仮想マシンの DRS スコアの改善を意図しています。クラスタの DRS スコアは、クラスタ内でパワーオンされているすべての仮想マシンの仮想マシン DRS スコアの加重平均です。クラスタの DRS スコアはゲージ コンポーネントに表示されます。値表示部分の色は、仮想マシンの DRS スコアのヒストグラムの対応するバーと一致するように変化します。ヒストグラムのバーには、DRS スコアがその範囲内に該当する仮想マシンの割合が表示されます。クラスタの [監視] タブを選択して [vSphere DRS] を選択すると、サーバ側でソートおよびフィルタリングしたリストを表示できます。これにより、クラスタ内の仮想マシンが DRS スコアの昇順にソートされて一覧表示されます。