ホストの電源管理用にカスタム ポリシーを使用する場合、ESXi では、電源管理ポリシーはいくつかの詳細設定パラメータの値に基づきます。
前提条件
電源管理ポリシーに [カスタム] を選択します。これは CPU 電源管理ポリシーの選択 に記載されているとおりです。
手順
- vSphere Clientで、ホストを参照して移動します。
- [構成] をクリックします。
- [システム] の [システムの詳細設定] を選択します。
- 右側のペインで、カスタム ポリシーに影響する電源管理パラメータを編集できます。
カスタム ポリシーに影響する電源管理パラメータには、 [(カスタム ポリシー項目)] で始まる説明が付けられています。その他すべての電源パラメータが、電源管理ポリシーのすべてに影響します。
- パラメータを選択して [編集] ボタンをクリックします。
注: デフォルトの電源管理パラメータの値は、バランシング済みポリシーと一致します。
パラメータ 説明 Power.UsePStates プロセッサが高負荷の状態のときに電力消費を抑えるため、ACPI P ステートを使用します。 Power.MaxCpuLoad 指定した CPU の使用率をリアルタイムで下回ると、CPU の電力消費を抑えるため、P ステートを使用します。 Power.MinFreqPct 指定した CPU 周波数の割合を下回る場合、P ステートを使用しません。 Power.UseStallCtr キャッシュ ミスなどのイベントを待機して CPU が頻繁にアイドル状態になる場合に、深度が深い P ステートを使用します。 Power.TimerHz 各 CPU がどの P ステートにあるべきかを ESXi が 1 秒間に再評価する回数を制御します。 Power.UseCStates プロセッサがアイドル状態の場合に、深度が深い ACPI C ステート(C2 以下)を使用します。 Power.CStateMaxLatency 遅延がこの値を超えた場合、C ステートを使用しません。 Power.CStateResidencyCoef CPU がアイドル状態になったときに、ホストが CPU のアイドル状態の継続時間を予測し、この時間が指定した値の遅延を下回る場合、最大深度の C ステートを選択します。大きな値を指定するほど、ESXi は深い深度のの C ステートの使用を控え、低い値を指定するほど、C ステートを積極的に使用します。 Power.CStatePredictionCoef CPU のアイドル状態の継続時間予測に使用する ESXi アルゴリズムのパラメータです。この値の変更は推奨されません。 Power.PerfBias 電力調整のパフォーマンスのバイアスを指定します (Intel のみ)。Intel プロセッサ上の MSR を、Intel 推奨値に設定します。Intel の推奨値は、パフォーマンスを高くする場合に 0、バランスをとる場合に 6、省電力の場合に 15 です。その他の値は定義されていません。 - [OK] をクリックします。